幻想的でダイナミックなコレクションを手掛ける「RYUNOSUKEOKAZAKI」の岡﨑龍之祐さんが、個展「002」をTHE FACE DAIKANYAMAにて開催。

広島で生まれ育った岡﨑さんの表現の核は、「人と自然の調和」や「祈り」。素材と対話を繰り返しながら偶発性に身を委ねて行う作品制作は、その行為自体が祈りであるという。

今回の展示では2022年より制作を始めた木材の彫刻“PIMT”を発表。木材をつなぎ合わせ、様々な質感や色をのせた左右対象のフォルムは、神道やアミニズムなどの日本人の精神性が反映されている。

会場には太古の土器の造形や装飾、自然と対峙する人々の営みに着想をうけたドレス“JOMONJOMON”の新作や、布を使用したソフトスカルプチュアも見ることができる。

この機会に、岡崎さんの作り出す作品の圧倒的な迫力を生で体感してほしい。

「それらは、虫のようであり、植物のようであり、海の生物のようであり、人のようである。無意識的に、偶発的に、心と両手、身体の運動に逆らわず、それぞれのパーツを組み合わせ、形を生み出していく。重なり合い、つなぎ合い、響き合うことで浮上する抽象的な形の中に、私の精神が宿る。強く、静か。ただ手を動かし続ける。」 – 岡﨑龍之祐