《屠、芝浦》〈遊戯〉より 1963年 東京都写真美術館蔵　©深瀬昌久アーカイブス

1960年代から’90年代初頭に活躍し、日本の写真表現に独自のポジションを築いた写真家、深瀬昌久さん。その作品の全貌にせまる、大回顧展「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」が開催中。

《無題（窓から）》〈洋子〉より 1973年　©深瀬昌久アーカイブス

本展では東京都写真美術館が所蔵する〈遊戯〉などの主要作品をはじめ、同館が初めて出品する《無題（窓から）》〈洋子〉や、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した〈烏（鴉）〉、個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群で構成。何気ない日常を題材にしながらも、時に狂気とユーモアが表裏一体となったかのような深瀬さん独自のセンスに触れられる。