2017年に77歳でこの世を去ったアズディン・アライア。チュニジア出身の彼は1957年にパリに移りモード界で活躍を続けた。‘80年代を象徴するボディコンシャスなフォルムは、アライアから発信されたもの。女性の体を美しく描くそのドレスはまるで彫刻のようで、官能的であるのにそれだけにはとどまらず、女性の知的な部分をも引き出してくれる。彫刻をするようにドレスを作り上げたアライア、「女性の体形はそれぞれ違う。だから美しいのです」と語っていた。
アズディン・アライア亡き後、昨年からクリエイティブディレクターに就任したのがピーター・ミュリエ。アライアのDNAを彼なりの解釈で現代の服に仕上げている。女性を美しく見せたい―――。そんな思いがディテールの随所にうかがえるクリエーションだ。今回はマーメードラインのドレスに始まり、フレアやラッフルをふんだんにあしらったアイテム。そしてアシンメトリーの美。アライアから受け継いだボディコンシャスが、時にはフェミニンに、そして知的な表情を描いている。
レースのボディスーツに重ねたバルーンシルエットのレースのドレス。肌を美しく透かすレースのレイヤーが、モノトーンの濃淡をドラマティックに映し出して。ドレス ¥594,000、ボディスーツ ¥171,600、靴 ¥344,300 アライア
大胆なアシンメトリーに、クチュールテーストを感じさせるアイテム。素材はニット。伸縮性のある素材でボディラインを美しく描くのは、まさにアズディン・アライアのDNA。意外性のあるデザインに美を求めて。ジャンプスーツ ¥623,700、ブレスレット(右手は ¥85,800、左手は 各¥85,800)、靴 ¥195,800 アライア
チューブドレスにブラトップを組み合わせたシンプルなニットドレス。装飾を控えたデザインだからこそ女性本来の美しさが際立つ。ドレス ¥453,200、ブレスレット ¥107,800、靴 ¥138,600 アライア
トップは伸縮性のあるボディスーツ風。そしてボトムは太もも部分からデニム素材に切り替えられているコンビネゾン。少しユニークで、モード感に溢れている印象的なアイテム。コンビネゾン ¥437,800、靴 ¥195,800 アライア
メンズのドレスシャツをデフォルメしたデザインのコットンドレス。ビッグなシルエットでありながらボトム部分の流れるドレープは、まるで石膏像のよう。ボディフィットのドレスを多くデザインしていたアズディン・アライアとは違うアプローチでのクリエーションに。ドレス ¥563,200、ピアス ¥92,400、靴 ¥195,800 アライア
photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)
hair : Keiko Tada(mod’s hair)
makeup : KOTO(UM)
model : SERENA MOTOLA(SO-EN model)
問い合わせ先
リシュモン ジャパン株式会社 アライア
TEL: 03-4461-8340
URL: maison-alaia.com