
今月10日(月)に発表された2025年-’26年秋冬シーズンのプレゼンテーション
3月17日、ロエベ(LOEWE)が2013年以降メゾンを牽引してきたクリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンの退任を発表した。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの最高経営責任者(CEO)、ベルナール・アルノー氏の相談役を務めるシドニー・トレダノ氏は、「私は近年、偉大なアーティスティックディレクターたちと仕事をする喜びに恵まれてきましたが、なかでもジョナサン・アンダーソンは間違いなく最高の一人だと考えています。彼がロエベに貢献したものは創造性を超えています。彼はクラフトを強固な基盤とする豊かで多彩な世界を構築しました。これによりロエベは彼の退任後も長く繁栄することでしょう」と、アンダーソンの築いてきた功績を高く評価している。


また、ロエベのCEOを務めるパスカル・ルポワヴル氏も「ジョナサン・アンダーソンが11年間ロエベに捧げてくれた比類なき創造性、情熱、そして献身に、私は非常に感謝しています。彼がクリエイティブ ディレクターを務める中で、ロエベは国際的な認知度とともに新たな高みに達しました。10周年を迎えるパズルバッグは真のアイコンとなり、クラフトに根ざしたブランドのコードは、彼が残したレガシーとして生き続けるでしょう」と述べている。

ジョナサン・アンダーソンは、「11年という年月を振り返って、私の大胆で野心的なアイデアのすべてに『イエス』と言えるように尽くしてくれる、高い想像力、スキル、粘り強さと機知をそなえた人々に囲まれたことを幸運に思います。私の章は幕を閉じますが、ロエベの物語は今後幾年も続いていくでしょう。かつての私の家であったこの素晴らしいスペインのブランドが成長し続けるさまを、誇りを持って見守りたいと思います」とコメントを発表した。
ロエベに新たなる方向性と可能性を示したレジェンドの退任。彼の築いてきた大きな功績と服作りに対する真摯な姿勢に、心からの敬意を表したい。