次世代の才能が集結!
「グローバルファッションコレクティブ」2026年秋冬、装苑編集部が選ぶ注目の12ブランド
【バンクーバー、ロンドン、東京編】

2026.06.06

東京の注目ブランド3

 マリカ スズキ
(Marika Suzuki)

鈴木真理香がコレクションで使用したのは、廃棄されたプラスチックボトルを熱加工した素材や、処分予定だった布地。こうした素材の魅力を見つめ直し、摩耗や損傷、放置の痕跡をあえて可視化。そこから生まれた脆さや不完全さとの共存をテーマとし、サステイナブルよりもむしろ、デザイナー個人の歴史の断片としてコレクションを発表している。アニメ風のキャラクターや花柄、素材のミックスに宿る少女性と、ドラマティックなドレスへの感性が共存するバランスが新鮮だ。

 エドゥアルド ラモス
(Eduardo Ramos)

カナダ・バンクーバーを拠点とするエドゥアルド ラモスは、周期表の第 6 元素である「炭素」をテーマに据え、生命・物質・社会に共通する根源的な存在としてそれを再解釈した。コレクションタイトルは「Materia・VI」。ブランドが得意とする精緻なクチュールテクニックとカーボンエンジニアリングを融合させ、ファッションと機能性の両側面から「炭素」を探求。硬質と柔軟、不透明と透明といった相反する性質を持つ炭素の特性は、そのまま人間社会の複雑な有り様を象徴している。グラファイトやカーボンコンポジット、炭素構造に着想を得て制作されたテキスタイル、3Dプリントによるパーツといった多様な素材を錬金術的に取り入れた、力強いピースが東京のランウェイを闊歩した。

アオ ミヤサカ(Ao Miyasaka)

アオ ミヤサカは「グラフィティ=破壊」という西洋的な認識に対し「刺繍=修復・祈り」という日本的な文脈を重ね合わせて、衝動と修復が共存する記憶の在り方を示す。シアー素材にスプレーで体のラインを描き「皮膚の記憶」を表すようなコンセプチュアルなアプローチが際立つが、その背景にあるのは、逆境を乗り越える物語が美化される現状への疑問。「見たくない現実」や「聞きたくない真実」に向き合うことの重要性を伝えるとともに、相対的貧困環境にいる子ども達や、厳しい経験を経てなお社会を支える人々へ向けたメッセージを込め、ファッションを感情に訴えかける現代的なビジュアル表現として再定義した。

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世界へ羽ばたく次世代クリエイターたち

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