次世代の才能が集結!
「グローバルファッションコレクティブ」2026年秋冬、装苑編集部が選ぶ注目の12ブランド
【バンクーバー、ロンドン、東京編】

2026.06.06

ロンドンの注目ブランド4

 アレックス エス ユー
(ALEX S. YU)

記憶の地図をそっと広げるような詩的なルックを発表したのは、台湾系カナダ人デザイナーによるアレックス エス ユー。テーマは、「a flicker of murmur」。 バーガンディや深いブラウンなどのアースカラーをブラック&ホワイトで引き締め、そこにインディゴを効かせたカラーパレットは、想像上の若き探検家が訪れた森へのオマージュだ。さらにオーバーサイズに仕立てられたチェック柄のアイテムや柔らかなボリューム感、リラックスしたシルエットは、温もりと闊達な自由さを感じさせるもの。「かつての小さな探検家」を称えるエモーショナルなコレクション。

ダン クリフ(DUNNE CLIFF)

カナダの新進デザイナー、アリソン・ダンによるダン クリフは、クラフトと哲学、時間への探求を行った。ブランドの理念である「衣服はエッセイである」に基づき、伝統と革新、ユーモアと歴史の緊張関係を表現。ハンドニットをはじめとする精緻に構築されたピースや豊かなテクスチャーのアイテムは、物語そのものであると同時にその媒介でもあり、相反する思想の揺れや不完全さ、内省を包括している。 テクノロジーと記憶、未来への可能性を反映し、そのコンセプトを余すことなくコレクションに昇華した。

サイフ:(SAYF:)

文化的レガシーと現代のストリートウェアを力強く融合させたのは、サイフ。2013年のブランド設立以来、アラブ、アフリカ、アジアの伝統的なクラシックを直感的に再解釈し、異なる文化同士のコントラストを大胆かつ現代的に落とし込んでいる。 ’26年秋冬「Excellence」は、世界中の職人やアーティスト、クリエイターに捧げるオマージュ。手仕事に宿る精密さと献身に敬意を払い、その要素を日常的なストリートウェアに取り込んだ。カジュアルウェアに気品を加え、この分野を前進させる試み。

 オレーナ アダム
(OLENA ADAM)

ウクライナ出身のデザイナーでありアーティストのオレーナ・アダムは、今季、文化遺産を現代のドラマティックなウェアに再構築し、静謐さと力強さをあわせ持つ女性像を体現した。シグネチャーであるシルクのガウンコート“Festan”を中心としたルックは、東洋的な流動性とヨーロッパ的洗練を融合した、エレガントな魅力を放つ。着る人を輝かせるタイムレスなウィメンズウェアが披露される中、ランウェイには、調香師アッジ・グラッサー(The Perfumer’s Story)によるフレグランス「Fever 54」の官能的でスパイシーな香りが漂い、五感でブランドの世界を伝えた。

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