1月18日から23日まで、2022-’23年 秋冬パリ・メンズ・コレクションが開催され、74ブランドが新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。

ドリス・ヴァン・ノッテン（DRIES VAN NOTEN）は、気鋭フォトグラファーのキャスパー・セイエルセンによる写真とフィルムで、コレクションを発表しました。

パリの左岸にある歴史的に重要な邸宅で撮影されたというフィルムでは、ロックバンド「スーサイド」の “Dream baby Dream forever”の曲を背景に、カップルたちの親密なシーンが描かれています。デカダンスなムードが漂う中、触れ合い、キスをして、禁じられたものを探求するかのような彼らのストーリーは、失われた日常へのオマージュであり、常識にとらわれないジェンダーを超えた世界。

提案されたのはイージーでフリーダムなコレクション。パジャマ、テーラリング、スポーツウェアなど、様々なジャンルをミックスし、ルールのないシルエットが形成されました。キルティングはスーツになり、マスキュリン・フェミニンなマキシ丈のスカートやスーパーワイドなパンツなど、ボリュームのあるボトムも目を引きます。スパングルやガラスビーズの装飾が輝きを与え、タイダイ・プリント、ハイビスカス模様、ヒョウ柄など、バリエイションに富むモチーフの遊びも光っています。

Photo Courtesy of Casper Sejersen

Text：B.P.B. Paris