2025年春夏オートクチュールウィークが1月27日から4日間の日程で開催。
今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。

シャネル(CHANEL)は、クリエイションスタジオによるオートクチュールコレクションを発表。繊細かつ大胆に色を組み合わせることで、創業者ガブリエル・シャネルの作品の真髄にオマージュを捧げたコレクションです。
ガブリエルは、当時では珍しかった黒を巧みに取り入れ、女性のワードローブに革命をもたらしたクチュリエール。代表的な色として黒と白のコンビを思い浮かべますが、パステルからビビッドカラーまで、あらゆる色を操った類いまれなる色彩感覚の持ち主でもあったのです。

ショー会場のグラン・パレに設置されたのは、インフィニティ(無限)のシンボルであるダブルのCを描いたランウェイ。現存するオートクチュールメゾンの中で、最も古い歴史を誇るシャネルの無限の卓越性を表したセットデザインです。
カラーパレットは、朝から夜へと一日のサイクルに沿って構成されました。最初に現れたのは、白を基調としたツイードのスーツです。ふんわりと色付けされたパステルカラーがスイートな雰囲気。色の濃淡やコントラストの遊びを見せつつ、コレクションは徐々に鮮やかさを増していき、後半にはブラックやミッドナイトブルーのシックなドレスが登場しました。ラストを締めくくったのは、パイエットが輝く純白のローブ・ド・マリエです。




オートクチュールならではの豪華な装飾も見逃せません。メゾンを象徴するツイードジャケットを彩るのは、きらびやかなジュエル・ボタンやハンドメイドのブレード。グラフィカルな刺繍、軽やかなフェザー装飾、シフォンのプリーツ加工など、卓越したアトリエ技術が光っています。




こうして職人技を受け継いできたシャネルのオートクチュールは、今年で110周年。ショーに先駆け公開されたコレクション制作の動画(日本語訳付き)では、メゾンの聖地、カンボン通りのアトリエで、職人、モデル、メゾンのアンバサダーたちが、オートクチュールの魅力を語ります。こちらもぜひチェックを!
「モデルがショーに登場した瞬間にすべての努力が報われたと感じ、自分たちを誇りに思います」と職人さん。
Video : Directed by Thierry Demaizière and Alban Teurlai























































Photos : ©CHANEL / Courtesy of CHANEL
Text:B.P.B. Paris