「なにわ男子 LIVE TOUR 2025 ‘BON BON VOYAGE’」高く！上へ！目指す未来を体現するライブツアー

王道アイドル全開！
ポップで可愛いスクールボーイ

「７２８」ナンバーのプリントされたキュートなミニクーパーに乗って現れたなにわ男子は、新たな世界の冒険へと繰り出した。リーダーの大橋和也が運転する座席の後ろで、車体が大きく揺れるほど、はしゃぐメンバーの姿に思わずほっこり。次の衣装は、トラッドな遊び心が詰まった制服風のスタイルだ。

高橋恭平はカレッジ風のブルゾンに、タータンチェックのスカートレイヤードパンツを合わせたパンキッシュな着こなし。藤原丈一郎は太めのカーゴパンツとブルゾンでストリート感を漂わせ、西畑大吾はベージュのセットアップからチェックのパンツをのぞかせた。大西流星は長めのプリーツスカートにしっかりとネクタイを締めた優等生スタイル。大橋和也はクロップド丈のブルゾンを軽快に着こなし、長尾謙杜は唯一の短パン姿で少年っぽさを演出。道枝駿佑は裾にかけて細くなるシルエットのテーパードパンツでスタイルの良さを生かした。よく見ると個性の強いアイテム同士を組み合わせていながら、7人が並んだ時の統一感は抜群のバランス。

大西が振り付けを考案したキュートで元気いっぱいの「YUUWAKU DANCE」ではメンバーカラーの手袋を身につけ、途中でメガネをかけたり、ハワイアンなレイと麦わら帽子で装ったりと、メンバーそれぞれの個性が現れる変化を楽しみながら、３組が３様の世界観を披露するユニットコーナーへと続いていった。

蝶が彩る揃いの衣装でエレガントに宙を舞う

ライブも終盤、アミューズメントパークのテーマソングを思わせるアルバム曲「Seven Seas」に導かれるようにして始まったメドレーでは、ミュージカルのようなファンタジー世界へ。海の中とも、森の中とも感じられるような不思議な空間に登場した7人は、青を基調とした幻想的で美しい衣装に身を包んでいた。ターコイズブルーにシアンブルーなど、青のなかにも豊かなバリエーションがあり、長尾の細やかな色彩感覚が光る。同系色でも異素材を組み合わせることで衣装はより華やかで立体的になり、いたるところにあしらわれた蝶のモチーフがファンタジックな世界観を強調していた。輪になって手をつないだメンバーがセンターステージから宙に浮き上がると、幾重にも重ねられた軽やかなプリーツが風をはらみ、ひらひらとなびく。円を描くように回りながらも、余裕の宙返りを披露する姿はさながらピーターパンのようだった。

ライブでは、メンバー自ら希望したというフライング演出が計４回披露される。高さ10mでのスリリングな飛行から、自身の腕だけで体を支えるアクロバティックな技まで、息を呑むようなシーンの連続。本公演では、なにわ男子初となるドーム公演の開催が発表されたが、「もっと上へ！次のステージへ！」そんな彼らの未来への飛翔が体現されたような、記念すべきライブとなった。

photograph: Norifumi Fukuda（B.P.B.）

『なにわ男子 LIVE TOUR 2025 ‘BON BON VOYAGE’』追加公演
東京ドーム2days　2026年1月12日(月)～13日(火)
京セラドーム大阪5days　1月31日(土)～2月4日(水)