昨年の10月にデジタルで、12月にはCDでリリースされたKing & Princeの6枚目となるアルバム『Re:ERA』。このアルバムを引っさげたツアー『King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~』が昨年10月26日にららアリーナ東京ベイからスタートし、今年2月16日の北海道立総合体育センター北海きたえーるまで、全9都市29公演で開催された。その追加公演として満を持して行われていてるのが今回のドームツアー。PayPayドーム福岡公演に始まり、東京ドーム、そしてツアーファイナルの地となる京セラドーム公演へと歩みを進めている。2人体制のKing & Princeとして初めて挑んだドームツアー、そのオーラスを前に、7月10日の東京ドーム公演を衣装の視点からここに振り返る。
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フューチャリスティックなオープング衣装で『Re:ERA』の旅へ

アルバム『Re:ERA』は、全曲を通して一つの物語を綴り、髙橋海人が収録曲数分の全16体のキャラクターを描き下ろした、グループ初のコンセプトアルバム。さらに、コンサートツアーでは、メンバーの永瀬廉、髙橋海人が中心となって、全体の演出、衣装、セットリストに至る細かなところまでこだわって作ったという。その並々ならぬ思いとともに創り出されたステージを持って、2人にとってもティアラにとっても切望のドームへの帰還となった。
はじまりは、アルバム『Re:ERA』の世界観を映し出すように、宇宙へと向かう2人のSF映画のような映像から。すると、センターステージが宇宙船のような楕円形にせり上がり、宇宙服のようなフューチャリスティックなオープニング衣装に身を包んだ2人が姿を現した。行き交うレーザーライトの中で彼らはひと際輝きを放っている。その装いは銀河系そのものをまとっているかのようにゆらゆらとした光沢感をゆらめかせ、そのなかに天の川のように流れるきらめきが目を引く。2人ともショート丈のジャケットだが、ボトムで異なりを見せている。永瀬はスリムなパンツにロング丈のラップスカートを重ねてスマートに、髙橋はややワイドなボリュームパンツで軽やかにステップを踏む。「WOW」では髙橋が描いたキャラクターたちがスクリーンに映し出されハッピーなムードで楽しい世界へと観客を誘い、かと思えば、「moooove!!」では息の合った2人のコンビネーションダンスで華やかに盛り上げ、どんどん熱気が増していく。
続いて大きなゴンドラに乗って登場した彼らの装いは、ストリート&モードのミックススタイルへ。永瀬は真っ白のファーブルゾンにパールをちりばめたデニム、髙橋はスクールボーイ風の変形スタジャンの中にシャツとネクタイをあわせ、デニムのペイントもアクセントに。ダンサーたちを引き連れて花道を進む姿は、明るくて楽しそうで。等身大の彼らの魅力がストレートに伝わってくるよう。
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