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【京極風斗(9番街レトロ)、山井祥子(エレガント人生)のインタビューも】文化服装学院&OIF×HOTSOXプロモーションバトル中間発表。現時点の売り上げ1位グループは?

2025.12.23

アンバサダーの京極風斗さん(9番街レトロ)と山井祥子さん(エレガント人生)がオリジナルソックスのデザインに込めたもの、学生たちへのメッセージ。

山井祥子(エレガント人生)インタビュー
自分たちにしかない個性や強みで、無二の投稿を作り上げて。

山井祥子(以下、山井):ファッションのお仕事自体初めてだったので最初は緊張していたのですが、学生さんの本気の眼差しを見て緊張以上に熱い気持ちが湧き出てきました。この貴重な機会に、イベントを盛り上げたいという思いでいっぱいです。

山井:あまりのクオリティの高さに、学生さんたちが自分では想像できない程の情熱を注いでいるんだなというのを感じました。店頭に並ぶ商品として全く違和感がなく、こんなに凄いものを作れるんだ!という驚きを覚えました。

山井:売り上げ枚数を気にすることも重要なのですが、その気持ちが前に出すぎたプロモーションは逆効果になると考えています。例えば最近「一日一回投票をお願いします!」みたいな動画がSNSでよく流れてくるじゃないですか。でもその投稿自体に視聴者への投票を促す効果は全くなくて、投稿者のパフォーマンスや活動に心を惹かれた人が応援したいという気持ちを投票で表していると思うんです。なので「絶対買ってください!」というプロモーションではなく、デザインしたソックスの素晴らしさが伝わる投稿を意識すると良いのかなと思いました。

山井:大前提としてリサーチは重要なのですが、アウトプットには特に注力する必要があると思っています。流行りの要素だけを取り入れてしまうと、そのコンテンツはありふれたものになってしまいますよね。大事なのはそこに他には無い自分らしさを加えることで、流行と自分の癖を両立させないといけないんです。競合が多くいる中で自分の商品を購入してもらうには、まずはそういった個性や強みを見つける必要があると思います。

山井:表現の軸自体は元々あったのですが、人から褒められた言葉はずっと大事にしていました。他者から見た自分の強みを意識すると良いと思います。

山井:最初の数秒で視聴者の興味を引くフックを作ることです。動画は第一印象が大事なので、印象的な言葉やキャラクターを常に意識して取り入れています。

山井:ジェンダーを問わずに誰でも取り入れやすくて目立つという点から、元々イエローのソックスを作りたいという思いがありました。そこでイエローだったらなんだろうと思ったらカレーに(笑)。

見る人に懐かしさを感じてほしいという思いも込めて「家カレー」をテーマとし、具材はオイルパステルで描いたらかわいいのではと思って描きました。

山井:かわいさとリアルさです。例えばティアラであればプラスチックよりも重厚感のあるアンティークの方が好きですし、花柄のアイテムであればポップな柄よりリアルな柄に惹かれます。そのため今回のカレーに関しても、なるべく本物に忠実な、見る人の食欲をそそるようなデザインを意識しました。

山井:色がどのように反映されるか特に気になっていたのですが、細部まで忠実にデザイン通りに表現されていて、とても印象的でした。私が学生だったら30足買います!(笑)。

山井:私もよくファンの方にご相談をいただくことが多いのですが、小さい頃に好きだったものを大切にすると良いと思います。子供の頃なぜあれが好きだったのだろう、何であのファッションに惹かれていたのだろうと考えていくと、自分の中にある軸を見つけられるはずです。

山井:普段は見せない些細な感情の変化を、SNSの発信を通して他者に共感してもらえることですね。例えばちょっとムカつくけど、わざわざ言うほどでもないし…みたいなことでも、その気持ちを発信して「わかるわかる!」って共感してもらえると、世界と繋がっている感覚になってとても好きなんですよね。

山井:コントを作るのと商品を作るのとではかなり感覚が違うので、どれほどの人が私のデザインしたソックスを受け入れてくれるのか、これまで味わったことのないドキドキ感を感じています。実際に「買ったよ!」みたいな報告をもらったらどれだけ嬉しいのかなってワクワクしています!

Shoko Yamai

1994年生まれ、東京都出身。お笑いコンビ「エレガント人生」のメンバー。相方の中込 悠と共にコントやYouTube動画を発信しており、YouTube「エレガント人生チャンネル」は現在約64.9万人のチャンネル登録者数を持つ。個人では舞台にも出演している。

京極風斗(9番街レトロ)インタビュー
「刺さる人には刺さる」で売れた人はいっぱいいる。

京極風斗(以下、京極):学生達が作るものと被らんようにしようと。自分が学生やったら絶対にきれいなデザインでいくと思うから、外部の人間としてはその逆、汚いほうにしようと思いましたね。それで、靴下を汚くて当然のものとして描きました。

あと踏むものなので、意味があるものは描かんとこうとも思ってました。絵画系もその意味で少し避けたところはあります。具象は辞めて概念でいきました。

京極:確かにそれも考えたんですけど、(ノリエノモトの時と)おんなじやんってなってもなぁというのと、緻密な絵も誰かと被りそうな気がしちゃったんですよね。細かく描き込んだ絵の色味が被った場合、遠目で見たら一緒になってしまう。だったらもっと明確にモチーフがあるほうが誰とも被らんやろなと。究極、誰でも良かったっていう感じにさえならなければいいと思ってたので、漢字で「京」って入れてます。最悪ここでわかる(笑)。

京極:ファスナーは、一枚の絵が靴下になった時にどこで繋がっても成立するようにした「繋ぎ目対策」と、ファスナーが開いたらもっともっと臭いよ、こんなもんじゃねえぜっていうメッセージです。ファスナーを閉めてるけど、漏れ出してるっていう絵。

京極:これ一択で、一発目に思いついたやつでいってます。割といつもそうで、結局何を作るにしても、紆余曲折した結果、初めのが一番良かったなってなることが多いんです。だからなるべく悩まないようにしてますね。

京極:初めから多くの人に届けようとするとブレてくるんですよね。こっちの意見にも、あっちの意見にも合わせていくみたいなことをしているうちに、気づいたら自分が何をしたいのかわからなくなってくる。

極論、自分のためだけにやったことが誰かの目に留まり、そこから広がっていくのが理想。自分にとって大事な批判もあるのですが、ズレてることは無視しちゃっていいと思います。あちこち迎合してたら、結局、誰にも叩かれない真っ白の靴下になっちゃいますからね。

京極:そう。色んな人の目に触れるのはいいことではあるのですが、それは同時に悪意にも晒されるということなので、今回携わっている学生さん達は、ワクチン的にそれも学んじゃっていいんかなと思います。皆さん有名になりたいはずなんだから、世間の悪意を流すスキルをこの場で身につけてしまったらって。

芸人になって2、3年目くらいの、ほとんど身内しか自分のことを見てない状態だった時にきた1件のアンチコメントのほうが、今の100件より重たかったんですよ。それって、今まで甘やかされてクリーンな環境にいた人間に、突然やってくる悪意や反対意見が重たくのしかかってくるっていうことなんですけど、やってたら昇華できるようになってくるのでね。本当になんてことないっていうことを先に学んでもらいたいです。

京極:納得してやっているし、それこそ肯定の意見は、販売実績みたいな数字に出ます。叩かれると敵が多いと錯覚しちゃうんですけど、肯定的な意見はわざわざみんな言わないだけで、おそらくアンチの10倍はプラスに捉えてる人がおるんですよ。

あとは時代も時代なので、自分は手放しに色んな人の目に留まろうとは思わないです。もっとフォーカスしちゃっていいんちゃうかなと思いますけどね。

京極:「刺さる人には刺さる」で売れた人がいっぱいいるんです。思いのほか、その母数って多いので。「刺さる人には刺さる」である程度の広がりが生まれると、今度は「私も刺さる側の人になりたい」っていうバイアスが働いてくる。こっちから向こうに寄せるのではなくて自分を貫けば、私だけがわかってると思う人が増える流れが生まれます。

だからとにかく媚びずにやってほしいですね。媚びるのは経営者で、デザイナーではない気がするというか。人の顔色を伺って何かできるならちゃんと働けと思うし、それが嫌やからデザイナーなんやろって。ぜひ我を通してもらいたいし、それでもっともっととがった日本にしてほしいですね。

京極:この間、ChatGPTに「今、世界にTシャツだけで何着あるか」って聞いてみたんです。およそ3〜4年で廃棄されるらしいんですけど、それ込みで計算して、どうやら120億着らしいです。

京極:地球の人口は82億くらいです。少なく見積もって、Tシャツだけですでに120億着くらい存在しているような世界に飛び込んで、自分のデザインしたものを売るって果てしないことだなと。

しかも、ものすごいかっこいい新しいデザインができたとしても、それは実は「デザイン」じゃなくて、売れるか売れないかの「プロモーション」や「ビジネス」の話だったりもするじゃないですか。一方でヴィンテージが流行って、新しいものより昔の服のほうが人気なのかいっていうのもあったり。皆さん、大変な世界に今からいこうとしてますね……と。

京極:服のことは正直あまりわからないのですが、人間関係的な面で言えることはあるかなと思っていて。さっきの数字もそうですけど、僕は常に母数を意識しています。仕事でも友達でも恋愛でもいいのですが、関わりたくないなという人が現れた時に、それなら関わらなくていいっていう考え方。なんせ82億人いますから。そのくらい選択肢があるっていうことを忘れないでほしいなと思います。

これ以上可愛い子、見たことない!みたいな子、たくさんいますからね。この地球には、1秒に一人会ったとしても、生涯会えないほどの数の人がいるらしいですよ。それでさらに、82億とは比にならないほどの数の星が宇宙にはあるようですから。

京極:ですよね。あと、思い切りが必要な時にも使える考え方というか。当たって砕けろでミスってもいいか!っていう。だから、とがり続けてほしいという話に戻るんですけど。特に年齢を重ねるほど失うもののことを考えやすくなるのですが、実はあんまり失わんし、失ったとしても大丈夫。何せあと82億人いますから、やり直したらいいんです。

Kazato Kyogoku

1995年生まれ、大阪府出身。2019年、なかむらしゅんとお笑いコンビ「9番街レトロ」を結成。コロナ禍をきっかけに描き始めた絵が評判を呼び、’24年に、自身の絵をモチーフにしたノリエノモトとのコラボレーションアイテムを発表。’25年には初めての個展『京極風斗の大原画展』を開催した。

プロモーションバトルもいよいよ後半戦!ホリデーシーズンを迎えるタイミングで、どのチームが話題作りに成功して販売数を伸ばすのか? 次回の記事では、結果発表を行います。最後までお楽しみに。

HOTSOX
WEB:https://www.hotsox.shop/
Instagram:@hotsox_shop

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