文化服装学院ファッション流通科2年ファッションプロモーションコースと、ニューヨーク生まれの“アートなソックス”を提案するレッグウェアブランド「HOTSOX(ホットソックス)」を展開するレンフロ・ジャパンによるコラボレーション企画「文化服装学院×HOTSOX」。10チームがオリジナルソックスの販売数を競うプロモーションバトルは、いよいよ折り返し地点(1月11日に終了)。12月2日、文化服装学院では現時点での結果を発表する中間報告会が行われた。学生達のプロモーションの結果やいかに?
photographs:Jun Tsuchiya(B.P.B.)
売り上げ上位3チームを発表!
3位 Youthful Whisper @fp_sox_yw
販売数3位を獲得したのは、ECサイトで38足を売り上げた「Youthful whisper」チーム。HOTSOXのECサイトでは、PV(ページビュー)数763、UU(ユニークユーザー)数520を獲得。Instagramの閲覧数は9,160、♡(いいね!)数は243を記録した。投稿写真のクリエイティビティもユーザーに支持される結果に。
2位 Special Flower @sf_specialflower
2位は、ECで44足を売り上げた「Special Flower」チーム。ECサイトのPV数は1106、UU数が739。このチームはInstagramの投稿数がユーザーとの接点を多く作ることができ、それが10,669という高い閲覧数にもつながっていた。
1位 snow drop @_sox_bunka_snowdrop_
圧倒的な販売数で1位を獲得したのは、ECで130足を売り上げた「snow drop」チーム。PV数、UU数でもそれぞれ1位となり、高い注目を得たことがわかる。しかしInstagramの閲覧数は11,215で、閲覧数1位チームの半数ほどにとどまった。♡(いいね!)数は437で1位だが、次点の「Special Flower」チームに迫られている。1位とはいえ、まだまだこれからの施策が問われる数字だ。
販売数1位のsnow dropチームがプロモーションで注力したこと
snow dropチームのリーダー、畑 心寧さん。
販売数とECサイトのPV数、UU数で1位を獲得した「snow drop」チームが、どのような施策を行っていたかをみんなにシェア。
「11月11日の販売開始前から、Instagramのリールで“匂わせ投稿”を行い、期待感を高めつつフォロワーを増やす努力をしました。SNSの運営コンセプトと商品コンセプトを一致させることも考えていました。私たちのコンセプトは『素敵な靴下は特別な場所に連れて行ってくれる』なので、投稿写真用の作品撮りでは、特別な場所を感じられるように心がけたんです」
Instagram閲覧数1位は「angles」チーム @angels_sox
販売数4位の「angels」チームは、Instagramの閲覧数で1位を獲得。その数は22,719と、閲覧数2位の「Oh!Dish!」チームに約4,800の差をつけた。閲覧数獲得の秘訣を、リーダーの菊池咲都さんが分析。
angelsチームのリーダー、菊池咲都さん。
「リールに力を入れつつ、フィード含め毎日何かしら1つは投稿するようにしているので、それが結果につながったのだと思います。ECサイトのPV数に結びついていないのは、リールの投稿後にストーリーズでシェアをしていなかったり、ストーリーズでECサイトにリンクをしていなかったからかも」
高橋良太社長からのフィードバック
「学生にしかできない“逸脱”で、話題作りを意識して」
HOTSOXを運営するレンフロ・ジャパンの高橋良太社長。
「現時点で昨年を大幅に上回る販売数を記録していて、素晴らしい結果になっています。各チームともクリエイティブのクオリティが高く、個性もオリジナリティもありますね。クリエイティブの高さが数字に結びついていないチームは、ブランディングに囚われすぎず、販売数やフォロワー数、PV数を増やすことを意識してみてください。
文化服装学院の皆さんとご一緒しているのは、僕ら社会人では思い付かないようなアイデアを求めているから。今年はクオリティが高い反面、まだ、あっと驚くような投稿は見られていません。今後は、ルールに縛られていない逸脱した投稿を期待しています!
僕は、ファッションの主役ではない靴下というアイテムをどう売るか?ということをずっと考えてきました。フックになるものは色々とあるのですが、中でも話題性は大事です。Instagramでかっこいい写真を載せるだけではなく、話題作りも行いましょう!」
後半戦に向けて、チームで作戦会議
中間発表の後は、プロモーションバトル後半に向けて各チームが作戦会議!3週間のプロモーションの振り返りをしつつ、今見えている課題を確認しあう。さらに、その課題解決に向けた対策とアクションプランを話し合った。
各チームの主な反省点・・・
✔️投稿頻度が少なかった
✔️Instagram以外のSNSを行っていなかった
✔️リールの投稿後にストーリーズを投稿していなかった
✔️ストーリーズにECサイトのリンクをつけていなかった
✔️投稿内容に親しみやすさが足りなかった
Instagramでのプロモーションを制するには
中間報告会では、文化服装学院ファッションプロモーションコースで特別講義を担当している「ライラ」の武田和真さんが各チームの結果を分析して伝えていた。武田さんは「“売る”クリエイティブと“見せる”クリエイティブを分けるのもコツ」とアドバイス。
「お客さんにとって親近感のある投稿は、やはり(数字が)伸びやすい傾向にあります。保存数は販売数の指標になるので、どのような投稿にユーザーの方が反応しているかもしっかり分析してみましょう。さらに、Instagramを活用するならリールに注力を!閲覧数を伸ばしているチームは、フォロワー以外にアプローチし得るリールを上手に活用しています。PV数やUU数が少ないチームは、サイト流入につながるストーリーズやリールの戦略を見直してみてくださいね。
基本的に、数多く投稿しているチームは強いです。閲覧数が伸び悩んでいるチームは、まず投稿数を増やすことから試してみてください」
プロモーションバトルもいよいよ後半戦!ホリデーシーズンを迎えるタイミングで、どのチームが話題作りに成功して販売数を伸ばすのか?次回の記事では、結果発表を行います。最後までお楽しみに。
HOTSOX
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