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【クリスマス連載】アドベントカレンダーの起源は? カウントダウンを楽しむおすすめの絵本も

2025.11.26

街はイルミネーションできらめき、ホリデーギフトがショーウィンドウを彩る、胸躍るような季節がやってきました。

クリスマスは、もうすぐそこ。

この連載では、クリスマスまでの日々を小さなワクワクで満たす記事を、ひとつずつお届けします。

アドベントカレンダーの扉をそっと開くようにのぞけば、

知らなかった物語や、遠い国の文化、とっておきのスポットに出会えるはず。

初回は、「アドベントカレンダー」のお話です。

クリスマスが近づくと、あちこちで目にするアドベントカレンダー。12月1日から、毎日ひとつずつ窓を開けたり、小さなギフトを取り出したりしながら、クリスマスまでの時間を楽しむ定番のアイテムですが、実は深い歴史と文化が息づいているんです。

そもそも「アドベント」とは、「到来」を意味するラテン語の“adventus”が由来。キリスト教では、イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスまでの約4週間を指します。

ADのあとに記事が続きます

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アドベントカレンダーの起源は、19世紀のドイツにあります。

当時のプロテスタントの家庭では、12月1日から24日までの期間を、壁にチョークで日付を書いたり、ろうそくを1本ずつ灯したりして、クリスマスまでの日数を数えていました。

この習慣が発展し、1903年、ドイツで牧師の息子として生まれたゲルハルト・ラングが、世界で初めて印刷されたアドベントカレンダーを商品化しました。きっかけとなったのは、彼が幼い頃に、母親が手作りしてくれた、絵を貼るための台紙や、24個の小さなメレンゲ菓子を厚紙に縫い付け、毎日1つずつ食べられるようにした工夫だったという逸話も。

その後、1920年代には、扉を開けるとイラストが現れるスタイルが登場。中には星や天使、動物などクリスマスを象徴する絵が隠されていて、毎日少しずつ楽しめるこの仕掛けが子どもたちを魅了しました。

第二次世界大戦中は紙の制限などで生産が止まったものの、戦後にはチョコレート入りのカレンダーが登場。これが大人気となり、世界各地でクリスマスの定番へと成長していきました。

現代のアドベントカレンダーは、チョコやお菓子はもちろん、紅茶、コスメ、文具に絵本など種類もさまざま。大人も楽しめるラインナップが増え、クリスマスまでをゆっくり味わうという文化が、形を変えながらも受け継がれています。

アドベントカレンダーの魅力は、毎日ひとつずつ楽しむという行為そのもの。忙しく過ぎていく毎日の中で、小さな扉を開く瞬間は、ちょっとしたご褒美のような時間が訪れます。

装苑ONLINEでは、クリスマスまでの日々をちょっと豊かにする記事をお届けします。
平日公開のアドベントストーリーをお楽しみに。

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