
尾形凌「百鬼夜行」より
現代における妖怪や不可視の存在を作品の主題とし、絵画や立体作品、アニメーションなどの媒体を通じて表現するアーティストの尾形 凌。特に、細部まで描き込まれた屏風絵を思わせるユーモラスな絵画は、尾形さんの真骨頂。東京藝術大学大学院に在籍中の、この若手アーティストの新作個展が開催される。
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尾形凌「百鬼夜行」より
尾形さんが新作で描いたのは、人間たちが寝静まった夜道を行進する妖怪の群れ「百鬼夜行」。現代社会に生きる人々の姿を、滑稽で、愛らしい妖怪たちの姿に投影し、見えない世界を可視化する。路肩のゴミをカラスと共に漁る妖怪、人間に化けている妖怪……尾形さんが描き出す物語性のある絵画は、異界と現実世界、過去と現在を鮮やかに接続する。

尾形凌「百鬼夜行」より
混沌として刺激的な、尾形凌の「百鬼夜行」を、ぜひその目に焼き付けて。
Ryo Ogata
2001年生まれ、東京都出身。2020年4月東京藝術大学美術学部先端芸術表現科入学、2024年3月学部卒業、東京藝術大学先端芸術表現科修士課程在籍。現代における妖怪や不可視の存在たちを作品の主題とし、絵画や立体、アニメーションなどを通じて表現している。加えて妖怪と人間の狭間やあの世とこの世の狭間に存在する世界を描く事でそれらを可視化することを試みている。『藝大アーツイン丸の内 2024』 三菱地所賞受賞(2024)ほか受賞。
RYO OTGATA / 尾形凌 個展「百鬼夜行」
会期:2025年8月2日(土)〜17日(日)※8月4日(月)、12日(火)休廊
時間:11:00〜19:00(最終日は〜17:00)
場所:「DIGINNER GALLERY」
東京都目黒区自由が丘1-11-2
観覧無料
Instagram : @tunami2002