ロベール・ドローネー《傘をさす女性、またはパリジェンヌ》1913年 ポーラ美術館
いつの時代も、人とは切っても切れない関係で結ばれている「色彩」。特に、多様化する現代では、様々な分野で色彩の果たす役割が広がりを見せている。そんな近代から現代までの美術における色彩にスポットを当て、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、その役割についてあらためて考察する展覧会が開催。
ベルナール・フリズ《Ijo》2020年 ポーラ美術館 ©Bernard Frize / ADAGP, Paris, 2024 photo: Ken Kato Courtesy of the artist and Perrotin
油絵具を巧みに扱い、豊かな色彩によって視覚世界を構築した19世紀の印象派や新印象派から、20世紀のフォーヴィズムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって、見る人の感覚を揺さぶる現代アートに至る近現代の色彩の美術史を、主に絵画や彫刻、インスタレーションによって読みとく展示となっている。
ゲルハルト・リヒター《ストリップ(926-3)》2012年 ポーラ美術館 ©︎ Gerhard Richter 2024 (18062024)
「カラーズ —色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」
会期:開催中〜2025年5月18日
場所:「ポーラ美術館」
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:無休
観覧料:一般¥2,200、大高生¥1,700
WEB:https://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20241214c01/
『装苑』2025年1月号掲載