photograph : Jun Tsuchiya (B.P.B.)

現在、東京・虎ノ門で開催中のPerfume25周年記念展『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』。本展開催前日に、Perfumeのあ〜ちゃん、かしゆか、のっちが来場し、展覧会のおすすめポイントなどをトークで紹介しました。その様子をハイライトでお届け！展覧会を楽しんだ方も、これから楽しむ方も、おすすめポイントをチェックして。

記者発表のトーク

photograph : Jun Tsuchiya (B.P.B.)

結成25周年、メジャーデビュー20年目の気持ち

かしゆか　25年間、ここまでPerfumeとして続けられるとは本当に思っていなかったです。広島で9〜10歳の頃に出会い、漠然と歌手になりたいと言っていた頃から、こうして25周年をたくさんの方とお祝いできるところまでこられたことが本当に嬉しいです。

あ〜ちゃん　25年っていうと、すごく長く活動している偉い人っていう印象を受けるかもしれないのですが、もう全然、私たちは何も変わらずに今まで活動してきました。何も偉くないし何も変わっていないのが私たち。25年間で出会ってきた色んな方々に支えていただいて、その人たちが愛を持って接してくださったおかげで、こうしてお祝いしたいと言ってくださる方がいる——ということが、何より25年やってきた行いの結果かなって。神様も見ててくれてありがとうって思います。

のっち　ものすごい数字のところまで来てしまったなという気持ちです。10年前にもこうして皆さんに集まっていただいて会見をさせていただいたのですが、そこからまた10年経つなんて本当に思っていなくて。あ〜ちゃんの言うとおり、周りの人に支えていただき、みなさんがPerfumeに期待してくれて、こんなことをしたらどう？面白いんじゃない？って思ってもらえているおかげで、今、こうして3人で楽しく活動ができているので、感謝、感謝の限りです。

ニューアルバム『ネビュラロマンス 前篇 / 後篇』（前篇は2024年10月30日発売）のこと

かしゆか　25周年に向けて、アルバムも作りたいねという話から生まれたんですけれど、中田（ヤスタカ）さんから最初にお話を聞いた時、すでにタイトルもジャケットのイメージも曲も、全部揃った状態だったんです。今まではシングル曲を録って、その後にアルバム曲を録り、雰囲気を考えてタイトルを作るというプロセスがあったのですが、今回は初めて中田さんの中に全部のイメージやストーリーが最初からあって、前後編で作りたいという思いを聞いて。私たちもびっくりしました。

これまで、私たち自身にも、Perfumeには近未来とかテクノとかスペーシーなイメージがあったのですが、また新しい私たちの世界観が発信できるかなと思っています。レコーディングも順調に進んでいて、作品撮影も徐々に始まっています。これからたくさんの情報が出ると思いますが、面白い企画になっているので、ぜひ注目していただきたいです。

アリーナツアー「Perfume 10th Tour ZOZ5 “ネビュラロマンス” Episode 1」と、新曲「IMA IMA IMA」について

あ〜ちゃん　今回のツアーは11都市、23公演。初めて佐賀に行きます！佐賀牛、食べないけんね。そして、初めの会場は「ぴあアリーナMM」で、カウントダウンライブの地なんです。

昨年、5年ぶりにカウントダウンライブをやらせてもらったのですが、年を越すタイミングに大好きな人たちと、その日・その時をそれぞれが選んで求め合って、同じ時間を共有するのは何よりも特別なことだなぁと、改めて実感しました。他では満たされない特別な気持ちだったんです。歌手は年越しが仕事納め。どんなふうに自分が今年成長できたか、尽力できたかの集大成が大晦日じゃと思っていて、そういう日に誰に見てほしいか、その場にいてほしいかといえば、それは一番大切なファンの方たち。また今回も一緒にその時間を過ごせるということで、カウントダウンライブも本当に楽しみにしています。

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』の会場より

のっち　「IMA IMA IMA」は、キャッチーで、サビがとっても可愛くて。でも可愛いなと思っていたらなんか不穏な空気が流れるみたいな、中田さんお得意の曲になっています！

今回の展示室で、曲だけではなく振り付けや新しいコンセプトの衣装まで見ていただきつつ展示も楽しんでいただけるようなギミックがあるので、ぜひご覧いただけたらと思います。
この曲のサビに「魔法みたいなものでしょ」という歌詞がありますが、ライブの演出って、時に魔法みたいだなぁと思うことが私たちにもあります。そういう歌詞もこの展覧会にぴったりだなと思いながら聞いております。

あと、振り付けもめちゃくちゃ可愛いです。途中で大ジャンプをするのですが、その時のあ〜ちゃんもかしゆかも見たことないくらい可愛い！MIKIKO先生が「か〜わいい〜」って替え歌を作っちゃうくらい可愛い。「触覚ジャンプ」をする時があるので、注目をしていてください！

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』のおすすめポイント

かしゆか　ライブで、もうすでにやっているはずなのに、「すごーい！かっこいい〜〜！」ってずっと言いながら見ていました（笑）。私たちは本番だと演者側ですが、それを外から体験できる面白さもありました。

あ〜ちゃん　立ってもらってなんとなく動きを真似すれば、誰でも演出が成立するようになっています。もう大興奮だったよね！

のっち　私が楽しかったのは、「Reframe」の「無限未来」の演出。小さい丸い白い球を持って踊るとレーザーがついてきて、キラキラってするんです。それが楽しくて、今回、みなさんにも体験していただけるのですが、ステージよりも目に優しいレーザーになっています（笑）。あと、写真を撮ってもらったんだけどすごく盛れた！レーザーを顔に浴びるみたいな感じで撮ってもらうと、すごくきれいな写真になると思います。

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』の会場より

かしゆか　撮り方をここで伝授（笑）。誰かと一緒に来て、外から撮ってもらえるといいよね。一人で来た方は次の人にお願いして撮ってもらっていただきたいです。

私が気に入っているのは「Chapter2 奇跡と軌跡」のエリアで、「マカロニ」の演出が体験できるところです。

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』の会場より

「マカロニ」は、バミリ（人や椅子、マイクなどの位置を示すために床に貼られたマーク）のつけられない中で影の演出をしているんです。スタンドマイクの影と、あらかじめ撮った映像の影に、その場で自分たちで同期させるという演出が、なんてことなく見えて、実はすっごく難しいんです。それがここで体感できるんだよね。どこから照明が当たって影が出ているんだろうって思われているんですけど、実は映しています。

あ〜ちゃん　みんな照明を探しとったんだけど、ないんよね！

最初の部屋のインスタレーションも、ぜひみんなに見てほしい。私たちがいつもしている、いつしか「Aポーズ」と呼ばれるようになったあのポーズをとった巨大な3人がいます。ファンのみんながXなどでつぶやいた言葉が粒になり、私たちが出来上がるという演出をやっているのを可視化した展示で、1体1,200球くらい、全部で3,600ほどの球にレーザーが一つずつ当たって私たちができあがっているんです。小さな球にレーザーが当たるようにキャリブレーションするのにマジで時間がかかったらしい。最強の技術者が1週間くらいゴリゴリにやって、それでもまだやりよるっていうけん。驚きじゃろ？明日、展示が始まるけど、まだやりよるって。

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』の会場より

かしゆか　あとはバイノーラルマイクで音声を収録したんです。それをつけながら会場内を回るとPerfumeと一緒に、耳元にあ〜ちゃんやのっちや私がいる感覚で会場の展示内を楽しめます！あれもすごかったね！

あ〜ちゃん　あれ、ほんますごい。

のっち　小さいマイクを両耳に入れて喋るんですよね。

あ〜ちゃん　ほんま、もうチューするかくらいの感じで喋るんよね。

かしゆか　耳元で囁いています（笑）。

結成25年目に発覚した、衝撃の事実！

あ〜ちゃん　大事なことを言い忘れました！会場に大きな年表があるんですよ。私たちの誕生から始まる年表なのですが、今回、ちゃんと思い出してみたら、これまでずっと2000年結成って言っていたのですが、実は1999年結成でした。だけ、今回、25年に入るんじゃなくてもうはいっとったってこと。

かしゆか　衝撃の事実だね（笑）。

あ〜ちゃん　誰もこんなにPerfumeが長く続くと思っとらんで、結成した日も覚えとらんしと思っていたけど、妹が覚えとって。「姉ちゃんらがユニットオーディション2回目に受けとった時よ」いうて。「それは年越す前じゃけ、’99年よ」と。「そうなん？驚きじゃ！」という会話がありました。25年目にして大判明。これまでの数字が全部間違っていたかもしれません（笑）。今回から’99年結成ということで、会場にある数十メートルの年表の歴史も書き換えております。

のっち　1時間に1回、お部屋全体が一つの演出にジャックされる瞬間も。それは本当に見ものです。ぶち上がったね。絶対1時間いてほしい。

かしゆか　裸足で走り回ったもんね。わ〜〜かっこいい〜〜楽しい〜！って（笑）。

あ〜ちゃん　今まで何回も見てるはずなのに（笑）。

かしゆか　自分たちでしょ？っていう（笑）。

Perfumeからのメッセージ

かしゆか　私たちが25周年のタイミングでこんなに大きな展覧会をさせていただけることが、本当にとても嬉しいです。今までPerfumeが、私たちだけではなくて大切なスタッフさんといろんな方の思いでここまで来られて、こういう技術がPerfumeだって思ってもらえるところまでこられたのは、決して3人だけの力ではないというのが、みんなに伝わるといいなと思います。お子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、なんとなくPerfumeを名前しか知らないという方も体験してみると楽しい展示だと思うので、ぜひ遊びに来てほしいです。

のっち　新しいアルバムが2年ぶりに出ます。コンセプトが面白いアルバムなので期待していただきたいのと、先がけて展示室で聞いていただける「IMA IMA IMA」も、アルバムのストーリーの根幹に関わる大事な曲なので、しっかり聞いていただきたいと思います。展覧会『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』は、足を運んでいただいて、ぜひ体験してください。

あと、コラボフードもすごく美味しいんです！試食させていただいた時に、食べきれなかった分をお家に持ち帰って食べさせていただいたのですが全部美味しくて、「虎ノ門ヒルズ最高！」と。展示だけではなくて、様々な楽しみ方ができると思います。ぜひご期待ください！

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』コラボフード、8F「TOKYO NODE CAFE」のメニューより。上 ディスコグラフィーのオープンサンド（各日限定100食、¥1,800）、下左 プチ“スパイス”アフタヌーンティー （各日限定60食、¥1,800）、ショコラテリーヌ Moon ver.（各日限定50食、¥1,200）

あ〜ちゃん　今回、展示を行うと決まったタイミングで、小学生の頃からずっと応援してくれているという女の子に出会いました。MIKIKO先生が、「ライブ演出で代表的なものを10点挙げるとしたら何にする？」とその子と話したら、ほとんど一致したそうです。それはもうMIKIKOじゃん、ってことはPerfumeじゃん！って。ファンの方々とは身を分けているというか、もう細胞を分けてるという感覚で。Perfumeというものが遺伝子みたいにインストールされて、いっぱい仲間が増えていってるんだなぁって思いました。長く続けてきて、ここまでやってきたからこそ、そう思えるファンの方々に出会えた。いろいろなところで繋がれるんだなっていうこと、それは長くやってきたご褒美だなと思っています。

今回も、この展示を開催するにあたり、本当に多くの方が動いてくださって愛を持ってたくさん考えて、時間や思いを費やしてくれています。今日、登壇前に流れた映像も、最近ついてくれたマネージャーさんが、25年分の映像を全部振り返って作ってくれました。「私、全部泣いてたやん」って驚いてたんですが、そういう時を大切だなって思ってくれるその愛。そういうふうに思ってくれる人たちがいるんだっていうこと、それをこの展示の端々から感じてもらえたら何より嬉しいなと思っています。

こんな展示ができるとは思っていなかったのですが、これができたなら何も後悔ないわ！というくらいの私たちの大アーカイブですので、良ければ、みなさまぜひ見ていただければと思います。

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』
期間：開催中〜2024年10月14日（月・祝）
時間：10:00〜20:00（最終入場19:30）
会場：「TOKYO NODE GALLERY A/B/C」
　　　東京都港区虎ノ門2-6-2
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45F
料金：日時指定の前売りチケット
一般 ¥2,800、中高生 ¥2,200、小学生 ¥1,000
WEB：https://www.tokyonode.jp/sp/perfume/

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