イッセイ ミヤケのバッグ「IROGAMI」に新技法。京都で職人技が光る「塩染め(SALT DYE)」展が開催中

実験的なアプローチから遊び心あふれるプロダクトを生み出し続ける「GOOD GOODS ISSEY MIYAKE」。ブランドのアイコンである、色紙を重ねたような造形が美しいトートバッグシリーズ「IROGAMI」に、新たな息吹を吹き込む技法「塩染め(SALT DYE)」が加わった。

古くから染色の「助剤」として使われてきた塩を、あえて「表現の主役」へと転換させるアプローチがなされたアイテムの誕生を記念し、ISSEY MIYAKE KYOTO内のギャラリースペース「KURA」では、特別展「SALT DYE」が2026年6月27日(土)まで開催されている。本展では、その驚きに満ちたテキスタイルとともに、伝統の地が育んだストーリーを五感で体験できる空間が広がっている。


土地の歴史と職人の手が紡ぐ、新たな染色美「塩染め」

今回の舞台となったのは、瀬戸内海を望む岡山県児島地域。かつて広大な塩田が存在し、そこから繊維産業、そして独自の染色文化へと発展を遂げた歴史を持つ土地だ。

その児島で長年技術を磨いてきた染色工房の手により、「塩染め」は誕生した。職人が染料を含んだ塩をテキスタイルに直接ふりかけ、丹念に擦り込んでいくことで、計算では決して生み出せない、世界にひとつだけの有機的な表情が生地に浮かび上がる。土地の記憶と人の手が織りなすあわいが、そのままデザインへと昇華されている。


グラフィカルな造形に宿るプレイフルな機能美「IROGAMI SALT DYE」

色紙を3枚重ねたような、グラフィカルで視覚的にも楽しいデザインが目を引く「IROGAMI」。今回の新作は、その構築的な佇まいに、塩染め特有の奥深いムラ感が美しく落とし込まれている。

構築的な美しさだけでなく、日々の使いやすさに配慮された設計も特徴で、中身を整理しやすいよう、内部は2層構造にセパレート。さらに軽量で持ちやすく、シワを気にすることなく使用できるタフさも兼ね備えている。大人の遊び心をくすぐるデザインは、1点ごとに異なる表情を纏い、日々の生活に新鮮な体験をもたらしてくれる。

どこか建築的でありながら、自然の揺らぎを感じさせる佇まいは、夏の装いに唯一無二のエッセンスを添えてくれるはずだ。

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風土の記憶に没入する、映像インスタレーション

会場であるISSEY MIYAKE KYOTOの「KURA」では、児島の風土や職人の息づかいを切り取った映像インスタレーションを上映。空間全体がひとつの作品となり、素材が生まれるまでのプロセスを見ることができる。

ISSEY MIYAKE のクリエイションの背景を知ることができる、またとない機会。京都の伝統的な街並みに溶け込むギャラリーで、その深い「塩の記憶」に触れてみてはどうだろうか。

ISSEY MIYAKE KYOTO | KURA展「SALT DYE」

会期:開催中 〜 6月27日(土)
会場:ISSEY MIYAKE KYOTO | KURA(京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89)
営業時間:11:00 〜 20:00

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