“一枚の絵から立ち上がるプロダクト、スペース、＆ワーズ”を制作の核とし、広告をはじめファッションやスポーツブランドのテキスタイル、企業や高級ホテルなどの空間デザインまでを手がけるグラフィックアーティスト、牧かほりさん。

そんな牧さんのドローイング展が渋谷のYUGEN Galleryにて5月20日（金）〜5月25日（水）に開催される。

緊急事態宣言下で外に一歩も出られない事態の中でも、手元にあった大量のクラフト紙と鉛筆でドローイングを続けてきた牧さん。ただただ手を動かす中で生まれてくる曲線の重なりから、「これまで描いてこなかった人の目や瞳を意識するようになり、自然と生きものや、それらしきものを多く描くようになった」という。

その経験から、かつてテーマとして取り組んだものの未完に終わった『不思議の国のアリス』の世界を紐解いてみたいという思いが生まれ、本展の開催に至った。

本展では、2年間描き溜めたものと今回のために描き下ろした作品に加え、ギャラリーの壁一面を使って会場設営の際に直接ドローイングをする壁画作品も登場。これら約30点の作品には牧さんの特徴でもある曲線から抜け出すように現れた鳥やうさぎ、そして誰も知らない、でもどこかには存在するかもしれないものが描かれている。

行く先々が変な場所で、出会う誰もが理解しがたい言動をとる動物ばかりのアリスの世界は仮想の世界といえるのか？現実世界と仮想世界、その狭間を問う牧かほりさんのドローイング展。ぜひ足を運んでみて。

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牧かほり ドローイング展『Where is Alice?』
期間：2022年5月20日（金）〜5月25日（水）
場所：YUGEN Gallery
　　  東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル3F
時間：平日14:00〜19:00  土日 13:00〜19:00
TEL：03-6380-6165
WEB : https://yugen-gallery.com/ja/
会場構成：南志保/ 立体集団ガリネル（https://www.gullinel.jp/）