琉花さんの姿とアイデアが合わさって
自分では思いつかない新しい価値観が生まれました』
ー 島根由祈
新世代を担うファッションブランドやクリエイターを発信するセレクトショップ「ルミネ ザ カルチェラ」と『装苑』のコラボレーション企画、第4弾となる最終回を迎えました。今回は、フェミニンなスタイルで人気を博す"ユキシマネ"のデザイナー島根由祈さんと、モデルの琉花さんによるコラボアイテムが誕生。ユキシマネのビスチェとワイドパンツのセットアップが琉花セレクトの生地とパーツで新たな装いの表情になりました!
琉花 まず最初に、写真で今季のコレクションを見せていただいた時に、ガーリーな印象の水色ストライプで可愛い!と、このセットアップに決めました。そして、私はシンプルなものが好きなので、自分が着るならと、黒い生地でアレンジ。可愛いすぎず、かっこよすぎないその中間! 私らしさもあって、いい感じにできてうれしいです。もともと、動きやすいスウェットみたいな素材が好きだけど、今回選んだのも手触りがすごく気持ちよかった!
島根 素材はヴィンテージ加工されたタフタで、つやっとした質感なんですよね。もし私がこの生地を使うならパンツとは思わずに、ブルゾンとかにしちゃいそうなんですけど、そういう自分では思いつかない琉花さんの発想が、自分が作った形(アイテム)と合わさったコラボレーション。こういう形ででき上がるのは今回が初めてで、すごく刺激を受けました!
金のフックの下にも黒いリボンでパイピングが。黒の重なりから生まれる黒の深さを感じて!
セパレートでも着用可能なセットアップ。¥39,500 ユキシマネ
琉花 私は普段着も黒と白が多くて、全身黒とかになりがちなんです。何にでも合うし、黒はいい意味で、他の色と比べて、色にイメージがついてないからいいんですよね。それにしても同じ服の形でも、色が違うとこんなに印象が変わるんだと初めて知りました!
島根 実は、私も黒ばっかり着てます(笑)。作る時は毎シーズン使いたい色が2色くらい先に出てきて、そこに色を足していく感じ。不思議なことに、私は着ない色なのに、ブランドではピンクと青が大人気! だから商品としてここまで真っ黒なのは自分では作れないかも。だから新鮮で、素材感の違いも面白いなって。琉花さんが選んだ黒いベロアのリボンも女性らしさがあって素敵!
琉花 生地のサンプルを見た時、リボンはベロア! 絶対かわいい!って。そこは直感で(笑)。ホックも金か銀で迷ったけど、銀だと少し地味になりすぎる気がして、金にしました。
島根 金はアクセサリーっぽさもありますね。
琉花 ちょっとキラっとして。金にしてよかったです。服としては動きやすい形で、おしゃれで可愛いし。スニーカーにもヒールにも合うから、普段からどこへでも着て行けそう。私はライブに行く時とかに着たいな!
島根 そのままちょっとディナーでも! 琉花さんは、黒、金、と選択が早くて、それはご自分の好みが確立してる証拠です。撮影している琉花さんの姿を見たら、琉花さんっぽいけどブランドのガーリーさもそこにあって。何か、新しい価値に出会った気がしました。今季のコレクションには、能動的に自分で楽しみを作り出せる女性のイメージがありました。今は携帯からいくらでも情報が入ってくるけど、自分のセンスで選んで、動いて、毎日を楽しく過ごせる女性たちのほうが素敵だなって。琉花さんのセットアップも、昨日は上下つなげて着たけど、今日は外してみよう!とか。私はちょっとしたことでも楽しめる女性の姿を思い描きながら、着た人の喜びや自信になる服を目指していますが、今回お会いして思ったのは、琉花さんは、私がイメージする女性といいますか、とても能動的だということ!
琉花 興味があることにどんどん動きます! むしろやらないと気が済まない(笑)。旅雑誌で見た風景に「きれい!」「私も見たい!」って本当に行っちゃうとか(笑)。料理もテレビで見ておいしそう!と思ったらすぐレシピ検索! おいしそうとか、綺麗とか、目で見て惹かれたものに、そのまま直感で動いちゃう!
島根 目で見たものに、感じたままにすぐ動けるって素敵ですね。そういう女性が街にもっともっと増えたらいいですよね!
琉花 好きな服を、楽しみながら自由に着こなして、好きな場所に出かけましょう!(笑)
Luka
Instagram▷@tokyodays_luka
1998年生まれ、東京都出身。モデル、写真家。国内外の広告・雑誌・MVなどで幅広く活躍。キユーピー「オリーブオイル&オニオンドレッシング」のCMに出演中。カメラマンの父親の影響で15歳からフィルム写真を撮り始め、19歳の時に個展『VOYAGE 2014-2017 luka』開催。現在も世界を旅しながら精力的に作品を撮り続けている。
Yuki Shimane
WEB▷yukishimane.com
Instagram▷@yukishimane_
2014年に英国のセントラル・セント・マーチンズニットウエアデザイン科卒業。その後、ロンドンベースのブランド、ミーダム・カーチョフやアーデムで経験を積む。帰国後、アキコアオキのアシスタント、ニットウエア制作を経て、’16年秋より自身のブランド"ユキシマネ"をスタート。
ニットにチュールを重ねたエレガントなベルトつきニットトップ¥33,000 ユキシマネ
ユキシマネが得意とするニットアイテム。
柔らかな色彩のサマーニット¥25,000 ユキシマネ
「ルミネ ザ カルチェラ」
場所:東京都新宿区新宿3-38-2
ルミネ新宿店 ルミネ2 2階
時間:11:00~21:30
(土・日曜・祝日10時30分~)
TEL:03-3349-8081
WEB:www.lumine.ne.jp/quartier-la/
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