「TOKYO FASHION AWARD 2026」(第11回)受賞デザイナーが決定!ヨウヘイオオノが二度目の受賞、ムッシャンがJFW NEXT BRAND AWARD 2026グランプリとW受賞

2025.09.04

世界をフィールドに活躍し得るポテンシャルを持った、東京の旬なファッションブランドを選定・表彰し、海外での展開をサポートするファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」。2014年度より始まり、これまで、68のブランドを輩出してきた。2025年9月4日に2026年度の受賞者が発表。ウィメンズ、メンズで各4ブランド合計8ブランドが受賞した。

受賞ブランド(デザイナー)は以下の通り。

ウィメンズブランド(デザイナー)

KAKAN カカン(工藤花観)

デザイナーの工藤花観は、高校を卒業後、セントラル・セント・マーチンズの基礎課程でファインアート、ファッションアクセサリーデザインを専攻する。その後、ファッションだけでなくオペラや絵画に代表される歴史や芸術文化、料理にまで色彩や美意識を持つイタリアに渡り、イスティチュート・マランゴーニでファッションデザインを専攻。帰国後、2024年に、パタンナーとともにKAKANを設立。

受賞コメント「両親、そしてブランドを共に作ってきた花観さん、工場などへ感謝を伝えたい。ニットのものづくりが好き。これからもいいものづくりを続けていく」(共にブランド運営を行うパタンナーの言葉)

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mukcyen ムッシャン(木村由佳)

デザイナーの木村由佳は、1998年、日本で生まれ、幼少期を中国で過ごす。文化服装学院を卒業後、デザイナーズブランドの企画部に4年間在籍。2023年の夏にウィメンズブランド、ムッシャンを設立。’24-’25年秋冬シーズンにデビューした。JFW NEXT BRAND AWARD 2026でグランプリとのW受賞。

受賞コメント「受賞を糧に、様々な人に手に取ってもらえるようなブランドに成長を」

YOHEI OHNO ヨウヘイ オオノ(大野陽平)

デザイナーの大野陽平は、2011年、文化服装学院を卒業後、文化ファッション大学院大学(BFGU)へ進学。ノッティンガム・トレント大学の奨学金を得て渡英し、’14年、ロンドンにて卒業コレクションを発表。帰国後、’15年にYOHEI OHNOを立ち上げ、’15-’16年秋冬にデビュー。「独自性のあるフォルムづくりと実用性」をコンセプトに、古今東西のアート、建築、彫刻やプロダクトをインスピレーションとし、伝統にとらわれない自由な素材使いやフォルムアプローチを通じてモダンな女性像を提案する。’16年の受賞に続き、初のTOKYO FASHION AWARDで二度目の受賞を果たした。

受賞コメント「2017年に一度受賞し、二度目の受賞。前例のない二度受賞を決めていただき、審査員の皆様に感謝している。一度目の受賞では、未熟さゆえチャンスを活かしきることができず、悔しい思いがあった。8年間修行を重ね、外に出すのに恥じない作品を作れている自信が生まれ、応募に至った。まっすぐ世界に挑戦したい」

yusho kobayashi ユウショウコバヤシ(小林裕翔)

 デザイナーの小林裕翔は、 京都府出身。2014年に立命館大学を卒業後、セントラル・セント・マーチンズに留学し、’19年に卒業。在学中の’16年よりコレクションを発表し、2020年春夏に本格デビュー。日々の生活の記憶をイラストやコラージュに落とし込み、ハンドプリントや刺繍、ニットで表現するノスタルジックなコレクションが特徴。『装苑』本誌にてコラム連載中。

受賞コメント「ブランドは6年目。インディペンデントでファッションショーをしていたが、今回、このような大きな賞に選んでいただきありがたい。顧客を裏切らないように、ときめくかわいい洋服を作れるように頑張る」

メンズブランド(デザイナー)

ANTHEM A アンセム エー(鈴木麻莉子、吉田 尚)

デザイナーの鈴木麻莉子は、縫製工場を営む両親のもとで育ち、文化女子大学(現文化学園大学)服飾造形学科デザインコースを卒業。08circus/kiminori morishitaなどで経験を積み、2021年に独立。吉田 尚は、メンズアパレルにて販売や生産管理、企画を担当。YOKEに在籍しながら、ANTHEM A にも携わる。2024年秋冬シーズンよりリブランディング。

受賞コメント「職人とブランドが共に成長し支え合うブランドを目指し、着る人の個性を尊重できるブランドへ」 

kotohayokozawa コトハヨコザワ(横澤琴葉)

デザイナーの横澤琴葉は、1991年愛知県生まれ。名古屋市内のファッション専攻の高校を卒業後、エスモード東京校に通い、その後ここのがっこうへ。2015年よりブランドをスタート。2018年度Tokyo新人デザイナーファッション大賞に選出。2020年、毎日ファッション大賞「新人賞・資生堂奨励賞」を受賞。

受賞コメント「ブランドを始めて10年。これまで、自分が着ること・自分に向き合うことを念頭においていたが、これを機により多くの人に着てもらえるようユニセックスでの展開に力をいれる。メンズパリ・ファッションウィークでの1月の発表に向けて進めていく」

MATSUFUJI マツフジ(松藤 勉)

デザイナーの松藤 勉は、コレクションブランドにて企画デザイン、生産管理などに携わる。2020年秋冬コレクションよりブランドをスタート。

受賞コメント「賞をきっかけに国内外でより良いものを発表できるように精進していく」

kiminori morishita キミノリ モリシタ(森下公則)

デザイナーの森下公則は広島県出身。アパレルメーカーで数々のブランドを手がけ、2002年より社内ブランドとしてkiminori morishitaをスタート。その後、パリ・ファッションウィークの公式スケジュールにてランウェイショーを発表。’09年に退社後、新会社を設立し、08sircusを立ち上げる。

受賞コメント「40年業界にいるが、このような賞を受賞でき、ありがたい。パリも経験してきたが、海外で発表するにはギアを何段も上げて一層真剣に取り組まないといけない。一層頑張る」

受賞者は、2025年12月に韓国・ソウルの10 Corso Como Seoulでポップアップの開催、2年間のパリへの渡航のフリーサポートを受けながら、’26年1月と6月のパリ・メンズ・ファッションウィークと’26年2月と9月のパリ・ウィメンズ・ファッションウィークにて展示会、プレゼンテーションイベント、ポップアップを開催する。また、’26年3月のRakuten Fashion Week Tokyo 2026A/W公式会場で凱旋イベントを実施する。

TOKYO FASHION AWARD
WEB:https://tokyo-fashion-award.jp/
Instagram:@tokyo_fashion_award

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