
作り手と着る人
幸せを共有するように
意味のある服作りを

『装苑』2025年7月号 掲載
可愛らしいデザインで実用性の高い服を展開する、ボクボク。文化服装学院の卒業生である韓国出身のデザイナー、イ・ハンキョンさんは、家族の影響を受け、幼い頃から服作りに慣れ親しんできたという。

軽いナイロン素材が初夏にピッタリなフリル裾ラインのフードパーカ¥34,000、花びらをイメージして丸くカットした裾が特徴的なプリーツスカート¥36,000 すべてアーカイブ商品
「父がニットの工場を営んでいたこともあり、幼少期から糸で遊んだり、祖母に編み物を教わったりして、服作りがすごく身近でした。当時、父親に手編みのマフラーをプレゼントしたことがあります。今思うとすごくでたらめな仕上がりのマフラーだったのですが、その時に感じた与える側の高揚感、受け取ってくれた父の笑顔を見られたことが私のルーツになり、今のものづくりにつながっていると感じています」

シアー生地を2枚重ね、しっかりとした着心地の、フラワーアーティスト、オーベル(写真左作品)とのコラボレーションTシャツ¥14,000 アーカイブ商品
2025年春夏コレクションでは、ヨーロッパ滞在中に母から届いた誕生日プレゼントの"花束"に込められた愛を形に。押し花をプリントしたシアートップや軽やかなナイロンのフリルジャンパーなど、全体を通して柔らかな雰囲気が漂う。毎コレクション、友人と交わした会話や祖母と過ごした時間など、人との関わりで生まれる幸せな出来事から多くのインスピレーションを得ているという。
「私自身が楽しみながら、幸せを共有するようにして服を作ることで、着てくれる人の心も自然と明るくなっていく。そんなふうに作り手と着る人、双方にとって意味のある服を、これからもボクボクを通じて丁寧に紡いでいきたいと思っています」

上 シャツ¥22,000、フリルスカート¥33,000 アーカイブ商品

デニムブランド、tetta(テッタ)とのコラボレーションアイテム。テッタのシグネチャーグラフィックとボクボクのフラワーグラフィックが融合したデニムパンツ¥40,000 アーカイブ商品

前シーズンに引き続き、ライフスタイルブランド、Pebbles(ぺブルズ)とのコラボレーションによるドッグウエアも展開する。ウエア¥3,960 アーカイブ商品

前端やポケットの内側に豊かなフリルがさりげなくのぞくラウンドカラーシングルジャケット¥45,000 アーカイブ商品

ぬくもりのメモリーを服に 2025年春夏コレクション
ノスタルジックな花柄が印象的な2025年春夏コレクションのテーマは「押花(おしばな)」。母親から旅先へ送られてきた花束を持って帰れず、手もとの本に挟み込んだ花びらから感じたぬくもりや思い出を表現している。

デザイナーによる押し花のモチーフの刺繍をプリントしたオリジナルのテキスタイル。花びらを思わせる不規則なフリルディテールのドレス¥33,000 アーカイブ商品
ブランドプロフィール

イ・ハンキョン HANKYOUNG LEE ●文化服装学院服装科を卒業し、韓国へ帰国。韓国国内ブランドでの経験を経て、テキスタイルデザイナー、オ・ジョンミン(JUNGMIN OH)とグラフィックデザイナー、ヨ・スジン(SUJIN YEO)とタッグを組み、2022年3月にボクボクを立ち上げる。「服」にとどまらず、「福」に至るまでのプロセスから幸福を追求し続ける。@bocbok
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EUCHRONIA/ ユークロニア デザイナー



文化服装学院卒業の宮崎さんと佐藤さんによって立ち上げられたブランド。おのおのアパレル企業のデザイナーとして勤務した後、共にイギリスへ留学。2023年4月にユークロニアをスタートさせた。 Instagram:@euchronia_official