2026年春夏オートクチュールウィークが1月26日から4日間の日程で開催。今シーズンの必見のショーや気になるトピックスをご紹介します。

© B.P.B. Paris
アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が率いるヴァレンティノ(VALENTINO)は、19世紀末に普及した視覚装置・カイザーパノラマを着想源に「Specula Mundi(直訳すると『世界の鏡』)」と題したコレクションを発表しました。

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カイザーパノラマは、複数の観客が覗き穴越しに同じ立体画像を鑑賞する円筒形の装置で、映画以前にヨーロッパ各地で人気を博した視覚娯楽です。ミケーレがショーを通して投げかけたのは、過剰なイメージ消費が進む現代への問いであり、同時にオートクチュールを観る“姿勢”そのものへの考察でもありました。

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会場には同様の形状の装置が並び、客席前に設置された個々の覗き穴からモデルを観るという演出。ミケーレらしい実験的な試みであり、結果、視界が絞られることで、驚くほど集中して一体一体のドレスを鑑賞することができました。


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刺繍や仕立て、素材の質感までもがくっきりと伝わり、メゾンの卓越した職人技とクリエイティビティをあらためて実感。立ち止まり、深く見ることへ導かれる、貴重な視覚体験となりました。


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また、ショー当日、思い出さずにいられなかったのが、数日前に他界したヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏の存在。ミケーレは会場で配布されたミニタブロイドの中で「今日、氏の不在に対する実感が、徐々に増しています。それは痛みを伴い、ぽっかりと空いた深く大きな穴のようです」と心境を明かし、氏への感謝と敬意の気持ちを綴っていました。
全ルックを一挙公開します!




























































Photos : Courtesy of Valentino
Text:B.P.B. Paris