ピッティ・イマージネ・ウオモで、大月壮士が手がけるソウシオオツキが2026年秋冬コレクションを発表

イタリアのフィレンツェで開催された「第109回 ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Immagine Uomo)」で、ゲストデザイナーの大月壮士さんが手がけるソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)が2026年秋冬コレクションを発表しました。大月さんにとっては、ヨーロッパにおける初のランウェイショーです。

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昨年9月にLVMHプライズでグランプリを受賞した大月さんは、ザラ(ZARA)との初コラボレーションを行うなど、活躍の場を世界に広げています。

今回披露されたコレクションでは、凝ったディテールをちりばめた得意のテーラリングを展開しました。

ピークドラペルやシャツの襟先にはパターンとアイロンによる人為的カールを与え、オックスフォードシャツはバイアスカットで仕立てるなど、一見クラシックなメンズのワードローブに新しい解釈を加えています。タックをたっぷり入れたパンツも印象的。

また、アートと衣服の境界を横断する「プロレタ リ アート(PROLETA RE ART)」、スペイン発のシャツブランド「カミサス マノロ(CAMISAS MANOLO)」、明治29年創業の「グンゼ(GUNZE)」とのコラボレーションによって、テーラリングを異なる領域から再考。2023年から協業を続けている、素材と表現を行き来するアーティスト「コウタ オクダ(KOTA OKUDA)」が制作したピースも登場しました。

また、スポーツと身体構造の関係性に着目した「アシックス・スポーツスタイル (ASICS Sportstyle)」とのコラボレーションもこのショーを機にスタートします。

制作背景には、テーラーを学んだわけでも海外で専門的な教育を受けたわけでもないデザイナーの「実際には経験していない情景や時代に対して、なぜ懐かしさを覚えるのか」という感覚への問いがあったのだそうです。

テーラリングの本場とされるイタリアに進出した大月さんが、心境を語るインタビューにもご注目ください。

Q & A WITH SOSHI OTSUKI(プレスリリースより)

Q : Pitti Immagine Uomo(以下Pitti)に出展することについて、どのようなお気持ちですか? 普段はどこで、どのようにコレクションを発表していますか?

SOSHI OTSUKI(以下S):これまでは東京をベースにルックブック形式で発表してきましたが、メンズウェアの祭典として長い歴史を持ち、数多くのレジェンドデザイナーたちが招かれてきたPittiという場所でショーを行えることを、心から光栄に思っています。極東の島国で生まれ育ち、長く海外の文脈の外側に立ってきた私にとって、西洋のテーラリング文化に対するひとつのカウンターとして名を刻みたいという思いは、常に創作の根幹にありました。この場所に立てたことで、ようやく歴史の一ページに足を踏み入れられたような感覚と、「やっとここまで来た」という率直な実感の両方を噛みしめています。

Q : 今回のコレクションのインスピレーション源はどのようなものですか? 生産はイタリアで行っていますか?

S :これまで私は、1980~90年代の日本のバブル経済期に、メイド・イン・イタリーのスーツが流行していた時代をひとつの重要なインスピレーション源としてきました。今回は、その「日本にイタリアのスーツが流入していた時代」から一歩進めて、日本からイタリアへと視点が反転する、いわば逆輸入のような構図を意識しています。ただしそれは対立ではなく、あくまで共存の感覚です。日本のスーツとイタリアのスーツ、それぞれが持つ美点を掛け合わせることを目指しました。当時の日本で独自に進化し、いわばガラパゴス化していったスーツの文脈からも、大きなインスピレーションを得ています。また、生産の98%は日本で行っています。

Q : この6ヶ月は、LVMHプライズの受賞に加えてPittiへの参加と、非常に充実した時間だったかと思いますが、今の率直なお気持ちをお聞かせください。また、次に控えていることがあれば教えてください。

S : 目まぐるしく環境が変化する中で、正直なところ、まだ実態が追いついていないと感じています。だからこそ今は、その変化にきちんと追いつきたいという思いが率直な気持ちです。この先には、さまざまなコラボレーション企画やイベントも控えており、ひとつひとつを確かなものにしていきたいと考えています。

Photos : Courtesy of SOSHIOTSUKI
Text : B.P.B. Paris

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