9月29日から9日間の日程で、2026年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、110を超えるブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目コレクションや話題のトピックスをご紹介します。

新クリエイティブディレクターにジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)を迎えたロエベ(LOEWE)が、待望の初ショーを開催しました。
会場は、パリ南部のシテ・ユニヴェルシテール(世界各国の学生寮が集まる場所)に特設されたテント。エントランスには、アメリカ人画家エルズワース・ケリー(Ellsworth Kelly)の鮮やかなイエローとレッドの作品が飾られ、これから始まるショーのプロローグとなりました。


ロエベのショー会場より。右の写真は、エルズワース・ケリーの『Yellow Panel with Red Curve』(1989年)。
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約180年の歴史を誇るメゾンを受け継いだジャックとラザロは、クラフツマンシップとスペインというアイデンティティを独自の視点で再解釈。彫刻のような無駄を削ぎ落としたフォルムのジャケットやドレスはボンディング・レザーで仕立てられ、ハンドスプレーで色付けしたシワ加工のシャツやフェザー風レザーのブルゾンなど、素材使いにも徹底したこだわりが見られました。


スカーフを重ねたようなグラフィカルなワンピースには、過去のメゾンの広告から引用した文字がプリントされています。ストライプニットのジップアップドレス、シルクのアノラック、タオルを体に巻いたようなワンピースなど、スポーツの要素もプラス。


シューズはスリッポンタイプのフラットシューズやオリガミ風ミュールが提案され、ロエベのアイコンバッグを刷新させた「アマソナ180」は、開けても閉じても使えるデザインになっています。ムール貝をモチーフにしたバッグやガラス製クラッチなど、ユニークな小物も魅力的です。


鮮烈な色とシャープなシルエットが続いたショーは、新生ロエベの幕開けを力強く印象づけるものとなりました。






















































Courtesy of LOEWE
Text:B.P.B. Paris