2月26日から9日間の日程で2024-’25年秋冬パリ・ファッションウィークが開催され、100以上のブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの必見ブランドやトピックスをご紹介します。
新クリエイティブディレクターに、ギリシャ系アメリカ人のペラジア・コロトロス(Pelagia Kolotouros)を迎えたラコステは、公式カレンダーに復帰。「1927年の勝利(Victory of 1927)」と題したコレクションを発表しました。
ショー会場となったのは、全仏オープンの競技場ローラン・ギャロスのセンターコート。1927年は、ブランド創設者のルネ・ラコステがアメリカのデビスカップで優勝した年であり、同年にデザインされたアイコンのワニのイラストがモダンに再解釈されました。多数使われた小さなワニ・プリントが、コレクションをカラフルに彩り、ロングコートにはインパクトのある大きな黄色いワニが手刺繍されています。
ポロシャツ、ブルゾン、パーカといったテクニカル素材の実用アイテムはもちろん、繊細なシルクやレースのドレッシーなアイテムも登場。プリーツスカートはテニスチャンピオンのスザンヌ・ランランが着用したウエアからインスパイアされ、昔ながらのカントリークラブのスタイルをアップデートしたケーブルニットも提案されました。
モノクロ写真のプリントは、ルネがスマッシュをするシーンを切り取ったもの。色にはラコステ・カラーのグリーンやクレーコートのテラコッタブラウンが使われ、ブランド・ヒストリーがふんだんに盛り込まれたコレクションになっています。
Courtesy of Lacoste
Text:B.P.B. Paris