HIDESIGN(ハイドサイン)
環境に適応するワークウェアをタウンユースに拡張。
Rakuten Fashion Week Tokyo 2025-’26 A/W レポート

Evoto

ユニフォームを専門とする企業の自社ブランドであるHIDESIGN(ハイドサイン)。2025年SSに引き続きブルーカラーをテーマに、技能系や作業系といった肉体労働に従事する労働者のための衣服をプレゼンテーション形式で発表。
人間が活動可能な環境であるマイナス20〜40度の気温帯に着目したという本コレクション。これらの環境に適応するワークウェアが、機能性と特有のシルエットはそのままに、タウンユースとして展開された。

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印象的だったのは、高い技術を取り入れた素材やユニークなパターン。住友化学株式会社との連携により制作されたという、半永久的に能力を持続し続ける温度調節材を取り入れたインナーウェアは、猛暑時に吸熱し極寒時に放熱することで衣服内の温度を25~35度前後に保つことができる。

また、ファンを搭載したエアフロージャケットは、大きい、重い、うるさい、といった従来のファンの問題を解決する、小型ファンを新たに開発。さらに、ギャザー効果を加えることで、本来は空気を取り込む際に大きく膨らんでしまうシルエットを低減させたデザインに。

そして3Dプレッシャーストラクチャーという、独自のパターンで作られたパンツは、皮膚とのあいだに空間を設けることや、サイドシームに3D構造を起用することで、着用時の膝の摩擦をなくし、負担がかからない。それによって生み出されたシルエットもデザインの一部となっている。

高い技術力とユニフォームデザインならではのノウハウを生かし、年々厳しくなっていく季節の寒暖差に適応するワークウェアは、これからの時代にファッションを楽しむための重要な鍵であるとした新しい提案だ。

HIDESIGN
WEB:https://hidesign-tokyo.com/
Instagram:@hidesign.tokyo

Courtesy of HIDESIGN
Text : SO-EN

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