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作品全体が、歓待の精神で出来ている――。松居大悟監督が気の置けない仲間たちと創り上げた映画『くれなずめ』(5月12日より全国順次公開)は、観る者にスッと近寄ってきて、心をふわりと救ってくれる。温かくて、ちょっぴり切なく、馬鹿馬鹿しいのに愛おしい。そんな風合いの作品だ。

友人の結婚式に参加するために集まった、高校時代の仲間6人。5年ぶりに再会した吉尾(成田凌)、欽一(高良健吾)、明石(若葉竜也)、ソース(浜野謙太)、大成(藤原季節)、ネジ(目次立樹)は懐かしきあの頃のようにだべったり、茶化し合ったりしながら他愛もない時間を過ごしていく。だが、彼らは知っていた。仲間の一人が、もうこの世にはいないことを――。

松居監督が主宰する劇団ゴジゲンの同名舞台を映画化した本作は、「結婚式の披露宴と二次会の間」という時間の中で、それぞれの現在と過去が交錯し、さらには死生観すら混ざり合っていく。明らかにこれまでにないタイプの映画でありつつ、懐かしさも漂っている不思議な魅力にあふれた映画を、どう作っていったのか。

その舞台裏について、今回は、松居監督と高良さん、若葉さんの3人に集まってもらい、座談会を開催。劇中さながらの仲の良さが存分に楽しめる、和気あいあいとしたトークを楽しんでいただきたい。


interview & text : SYO / photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.)
hair & make up : Kohei Morita (TETRO,Kengo Kora) , FUJIU JIMI (Ryuya Wakaba) ,Chiri Takebe (Daigo Matsui)
styling : Shinya Watanabe (Koa Hole, Kengo Kora) , Toshio Takeda (MILD inc.,Ryuya Wakaba) , Yoshie Ogasawara (CEKAI, Daigo Matsui)



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『くれなずめ』

友人の結婚披露宴で余興を披露するべく、久々に集まった高校時代の友人6人。ある者は結婚し、ある者は劇団を続け、それぞれに別々の道を歩みながらも、再会すれば口をついて出てくるのはうだつの上がらなかった学生時代。文化祭の出し物では赤フンで踊り狂い、カラオケ店では怖い不良に絡まれてビビりまくり、思い出すのはしょーもないことばかり――。披露宴と二次会の間の”いま”と、それぞれが友との想い出を振り返る”過去”が交錯し、笑いと切なさ、暖かさと寂しさが、『くれなずめ』のタイトル通りにごちゃ混ぜとなっていく。やがて、目を背けていた “友の死”が、それぞれの人生に立ちはだかる。

松居大悟監督・脚本、成田 凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、飯豊まりえ、内田理央、小林喜日、都築拓紀(四千頭身)、城田優、前田敦子、滝藤賢一、近藤芳正、岩松了出演。2021年5月12日(水)より、東京の「テアトル新宿」他にて全国順次公開。東京テアトル配給。
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©2020「くれなずめ」製作委員会



高良健吾(以下、高良):(机に置かれた『装苑』2021年5月号を見て)おっ、読んでいいですか?

――どうぞ!

高良:(若葉のインタビューページを見つけて)あっ若葉竜也がいる!「今会いたい映画の人」……会えましたね(笑)。

若葉竜也(以下、若葉):やめて……! 先輩に目の前でインタビュー読まれるとか、嫌すぎます(笑)。

高良・松居大悟(以下、松居):(爆笑)

――最初から面白すぎます(笑)。そんなお三方に、改めて”出会い”を教えていただいてよろしいでしょうか。

松居:若葉くんは、今回の作品が初めてですね。オファーして、読み合わせのときが初対面です。

若葉:正確に言うと違いますけどね……(笑)。

松居:えっ!

若葉:僕、2012年の舞台『リリオム』(松居大悟脚色・演出)を観に行ったときに、一瞬だけ松居さんに挨拶しているんです。

松居:あっそうだった! ごめん……。

若葉:一ミリも俺に興味なかった(笑)

松居:あの頃は俺、心がすれてたから……(苦笑)。高良くんは、結構前にくるりのフリーライブを尾崎(世界観)くんと観に行ったら、高良くんが友だちと来ていてそこが初対面ですね。そのあと、くまもと復興映画祭とかでちょくちょく会うようになりました。

高良:『アフロ田中』(’12年)の後くらいですよね。あのときはちょっとステージから離れたところで観ていたから「ここからだと、音が小っちゃいですね」とか「もっと前行きたいですね」といった話をしていました(笑)。

――(笑)。高良さんと若葉さんは、いつ頃が初対面ですか?

高良:僕が18歳で、(若葉)竜也が16歳の頃ですね。廣木隆一監督の忘年会で、竜也は(柄本)時生と(落合)モトキと3人で来ていたんじゃないかな。なんだかんだで久しぶりに会ったのが、『くれなずめ』の読み合わせのときです。その時すごく面白かったのは、竜也が一人だけ靴を脱いで、椅子の上にあぐらをかいてこうやって(あぐらをかく仕草をして)読み合わせをしていたこと(笑)。

若葉:はずっ。

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松居:(爆笑)

――高良さんは、はじめ『くれなずめ』の読み合わせのときに声を張っていたそうですね。

高良:「今日は大きい声を出そう」と決めていったんですよね。

――それは、欽一という役へのアプローチとしてでしょうか。

高良:いや、単純に恥ずかしかったんです(笑)。役には絶対合っていないけど、最初だし大きい声でやってみようと思っていました。

――高良さんが演じた欽一は、舞台版では松居監督が演じた役です。

高良:『くれなずめ』には撮影前にリハーサル期間があったのですが、その稽古中、自分が「わからないな、どうしたらいいのかな」と思ったときに松居さんがちらつくんですよ(笑)。ただ、同じことはできないし、松居さんにも「同じようにしなくていい」と言っていただけたので、程なく解決しました。

松居:このメンバーに出てほしいって思ったときにはもう、今回のメンバーでどうなるかがただただ楽しみで。6人のグルーヴや、それぞれのパーソナルな部分を含めて何が見られるか、というワクワクしかなかったから、舞台のことは考えていなかったです。

――若葉さんが演じた明石は、欽一が率いる劇団の役者です。松居監督は「弱いくせにオラつくキャラクターを演じたら面白くなるんじゃないかと思った」とオファー理由を語っていました。

松居:役者さんに対して、「この人のもっと違う表情と雰囲気が観たい、だから一緒に仕事をしたい」という思いはかなりあります。だからこの6人でやるとなったときにも、見たことのない表情が見られたらいいなと感じていました。

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映画『くれなずめ』の6人。左から、田島大成(ひろなり)役の藤原季節さん、明石哲也役の若葉竜也さん、吉尾和希役の成田凌さん、藤田欽一役の高良健吾さん、曽川拓(ソース)役の浜野謙太さん、水島勇作(ネジ)役の目次立樹さん。

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映画『くれなずめ』より。手前右、スカジャンを着ているのが明石(若葉竜也)、左のグレーのジャケット姿が欽一(高良健吾)。


――普段映画を観る際も、「いつか一緒に作品を作りたい」という感覚でご覧になるのでしょうか。

松居:いや、自分が観客でいるときは純粋に楽しみます。ただ、「今回映画をやります。出演者はどういう人がいいですか」と問われれば「この人がこの役を演じるのは未知数だ」とか「この組み合わせはどうなるんだろう」というアイデアがバッと浮かぶから、観ているときに何かしらストックはされているのかもしれないですね。

――若葉さん・高良さんは、「松居監督の作品に役者が出演したくなる理由」についてどうお考えですか?

若葉:先ほどお話した『リリオム』を観た際に、すごく鋭利な作品だと感じたんです。でも、観賞後にロビーであいさつした松居さんはすごく穏やかな風貌をしていて、「こんな優しげな人なのに、心の中にどろどろとしたものを抱えているんだ」とご本人自体に興味が湧きました。そこから松居さんの作品を観るようになったので、「人」としての魅力があるのだと思います。

高良:『くれなずめ』もそうですが、松居さんの作品には私的な部分が入っていると思うんです。自分が感じたことを自分のものだけにしないし、でもそこに対して恥ずかしさがあるから隠そうとするけど、熱が半端じゃない。その「隠そうとする」部分が自分にも似ていて、すごく好きなんですよね。自分が思っている何かを爆発させようとしていて、でもそれが独りよがりなものになっていないんです。

松居:いやこれ恥ずかしいですよ! 次の話題に行きましょう(笑)。

――では逆に、松居監督は若葉さん、高良さんをどういう役者だと捉えていますか?

若葉:恥ずかしいなぁ。

――平等に「恥ずかしい」返しを行わねばと……。

松居:(笑)。そうですね、一言でいうなら「いい映画俳優」だ、と思います。作品によって表情が変わるとか、「この人が出るなら面白い映画だろうな」と思える人たちですね。

高良:恥ずかしいですね……(笑)。

――失礼しました(笑)。作品のお話に戻すと、今回はリハーサル期間をしっかり設けたとのことですが、松居監督は「稽古よりも、ただ話して同じ時間を共有することのほうが大事だった」とおっしゃっていましたよね。たとえば雑談タイムは、どんな話をされたのですか?

松居:話せないようなレベルの下ネタです……。

若葉:それで言うと、僕と高良くんがひどかったと思います。

高良:(笑)

松居:本ッ当にどうでもいい話ばっかりでした(笑)。

――それは、若葉さんと高良さんが演じた役柄が一緒に芝居をやる相棒だから、あえてそうしていたのでしょうか。

若葉:高良くんはわからないけど、僕は意図的じゃないです(笑)。高良くんに一回、「現場の空気がそうだったから、わざとやってたんだよ」って言われたことがあって……「俺は何にも考えてなかったのに」ってショックでした(笑)。

高良:冗談だよ!(笑)

――いまのお話を聞いていても思うのですが、松居監督と和田大輔プロデューサーが一緒に考えられたキャスティングが、ばっちりハマったのですね。

松居:そうそう。表面上の雰囲気もそうですし、奥底の繊細なところもすごく良かったし、言葉を交わさなくてもわかっている感じがありました。

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映画『くれなずめ』より。


高良:なかなか「本番!」と言われるまでずうっとふざけている現場はないですよ。怒られちゃうんじゃないかなって(笑)。

若葉:「よーい(スタート)」までふざけてるからね(笑)。

――成田凌さんが「楽しすぎて、終わった後で『ちゃんと”演技”できていたのか?』と不安になったほど」とおっしゃっていたと聞きました。

高良:でもその心配は全くないですね。稽古をしたからといって、フレッシュさが失われることもなかったですし。

若葉:そもそもそんなに稽古してないし……。

高良・松居:(爆笑)

高良:僕と竜也だけ、踊りも完璧じゃなかった(笑)。何かが欠けていた……。

若葉:関節がね……。僕たちは甲殻類の動きだったので、そこも映画で観てほしいですね。

松居:あと、若葉くんから鯉を素手で捕る人の話を聞いたのが衝撃的だった。

若葉:「鯉とりまぁしゃん(上村政雄)※」ですね。鯉料理屋の店主だった方なのですが、漁の仕方が独特で、漁の二週間くらい前からお風呂に入らず、獣の肉だけを食べる。そして、漁の直前に焚火で自分の体を炙るんです。自分の体を炙ることで獣の油を含んだ汗とにおいが立ち込めて、そのうえで水の中に入ると鯉が寄ってくる。その鯉を抱きしめて漁をする、という方法なんです。色っぽいですよね。

松居:そうそう。僕も気になって、色々調べちゃいました。

※鯉とりまぁしゃん
koitori-maashan.com/about_us.html

高良:僕は、竜也と「宮古島が良いよね」という話をしたことを覚えています。竜也が毎年行っているんですが、僕は訪れたことがなくて「いいなぁ」って(笑)。

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――お話を伺っていると、今回の6人だと若葉さんが会話の糸口となることが多かったのかと思ったのですが、いかがでしたか?

若葉:どうなんだろう、僕が楽しいことを共有したい思いが強かったのかも。

松居:若葉くんは色々なことに詳しいんですよね。そこに(藤原)季節が食いついて……。

若葉:季節はうるさかったなぁ(笑)。

高良:でも、みんながうるさくさせていたかも(笑)。基本的には全員恥ずかしがり屋だと思う。

若葉:みんなが季節を可愛がっていました。

――本当に良いチームワークというか、関係性が作られていったんですね。出演が決まった際、高良さんが浜野謙太さんに「楽しみです!」と電話したエピソードも、素敵でした。

高良:松居さんとは「いつか一緒に撮りたいね」という話はしていたので、お話が来たときはとにかくうれしくて。ただマネージャーさんからは「どういう話かわかんないですけど」と言われて台本を渡されました(笑)。

松居:わからないって……(笑)。

高良:でも(台本を)読んだら、ものすごく面白かったんですよ。それでハマケン(浜野謙太)さんも出ると聞いてさらにうれしくなり、すぐに電話をしたら、まだ調整中だったという……。タイミングを完全に間違えてしまいました。

松居:ハマケンさん側は、いろいろ調整してもらってたから(笑)。

高良:ただそこで「そんなに面白いんだ!」とは言ってくれたので、良かったです。

松居:そういうようなこともあって(笑)、今回は自分にとって本当に大切な出演者たちが揃ってくれた作品になったなと思います。自分にとって「友だちになりたい人」みたいな感じでオファーしていった気がしています。彼らに『くれなずめ』のことを教えてもらえた感覚ですね。

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写真は、すべて映画『くれなずめ』より。写真上 浜野謙太さん演じるソースのシーン。写真中、下 名シーンだらけの本作の中でも印象的な二つの場面。


――撮影についてもお伺いしたいのですが、今回は長回しも多かったですよね。役者にとって長回しの撮影は緊張感もあるかと思うのですが、若葉さん・高良さんは長回しの撮影をどんな風に捉えていますか?

※長回し:途中でカットせず、長い間カメラを回し続ける映画撮影の技法。

若葉:僕は最初に出会った映画監督が廣木隆一監督なのですが、廣木監督をはじめ、映画に出始めたときから長回しの現場が多かったので、やりやすいです。確かにすごく緊張はするけど居心地はいいものという感じです。

高良:今回でいうと、長回しにちゃんと仕掛けがあるじゃないですか。ただ長回しで撮っているわけじゃなく、しっかりと機能している。それが良いですよね。

――確かに。あともうひとつ思ったのは、皆さんの現場経験が豊富だからこそ、豊かさを担保したまま成立した作品だったのではないかということです。逆に、アクシデントなどはあったのでしょうか。

松居:藤原季節がカラオケシーンの長回しの中盤で戻しちゃって、それはカットを止めるか止めないか本気で悩みました。「このあと5、6分あるけどどうする!?」って(笑)。ほかにも、長回しのときのハプニングは色々とありましたね。ある駅のシーンはめちゃくちゃ雪が降って「終わった……」と思ったけど、結果的に良いシーンになりました。
天気のことはやっぱり結構あるかもしれません。ネジ(目次立樹)が外で寝ちゃってるシーンは雨が降ってたから予定していた場所を変えて、屋根があるところにしました。その都度ハプニングには対応して、画面に入れ込んでいますね。

高良:松居さんは、ダメなハプニングが好きなんですよ(笑)。それこそ季節のハプニングも、「これは違うじゃん」とか言いながら喜んでいました。

――『くれなずめ』は松居監督と若葉さん、高良さん含めたスタッフ・キャストの年齢が近いことも、この映画に漂う良い空気感の一要因なのかなと思いました。皆さんは、30代に入って意識や価値観は変わりましたか?

若葉:僕はたぶんないですね。全くないわけじゃないけど、もしかしたら50歳くらいになったときに「あの辺から俺は変わった」と思うかもしれませんが、今現在はそういった意識はないです。というより17歳くらいから、ないかもしれない。

高良:僕は「変わりたい」という気持ちが20代の間は強くて、「30歳になったら変われる」と勝手に思っていました。30代に入って変わったのは、作品や世の中、役の問題を自分の問題にしすぎなくなったことです。10代・20代の頃は全てを自分の問題にしすぎていた部分があったし、ある種それは若さの特権でもあったのですが、このままだとちょっと長くはやれないと考え始めて。自分の問題にしすぎなくすることで、肩の力を抜けるようになりました。

松居:僕は、何かをやろうとしなくなりました。演出する側の人間として「自分らしさを出さなきゃ。他の人がやっていないことを何とかして表現しなきゃ」と20代の頃はすごく思っていたのですが、それによって視野が狭くなってしまってもいたんです。
30代に入ってからはスタッフとキャストと台本、天気の具合などをちゃんと見て、その場をいかに切り取るかという風に身軽になっていきました。

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――お三方のインタビューを拝見していると、ちゃんとご自身の意見を言葉にされているイメージがあります。そうした、「映画を届ける立場」としての責任感などについては、いかがでしょう? 何か変化など、あったのでしょうか。

若葉:確かに最近そう見られがちですが、映画業界を背負っているつもりはないんですよ。そこまで背負いきれないよ、という思いもありますし。

高良:そうだね。それこそさっきの30代に入った際の意識の変化のお話にも通じますが、映画業界の問題を自分の問題にし過ぎるのは違うかなと思います。ひょっとしたら、この3人の仕事のやり方に起因するのかもしれないですね。作品のチョイスやスタンス、自分がこだわるところを言葉にした結果、皆さんにそう見えているようにも感じます。

松居:気にはしているけど、そんなに表には出してないかなぁ。今は、自然体でいければなと思っています。


松居大悟 Daigo Matsui / Director

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1985年生まれ、福岡県出身。劇団ゴジゲン主宰、全作品の作・演出を担い、自身も役者として出演。2012年『アフロ田中』で長編映画初監督。その後『スイートプールサイド』(’14年)、『ワンダフルワールドエンド』『私たちのハァハァ』(ともに’15年)、『アズミ・ハルコは行方不明』(’16年)、『アイスと雨音』(’18年)、『君が君で君だ』(’18年)、『#ハンド全力』(’20年)、現在公開中の『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』など。’20年に自身初の小説『またね家族』を上梓した。9月には、サイモン・スティーヴンスの戯曲を演出する舞台『Birdland』を上演予定。


高良健吾 Kengo Kora / Actor

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1987年生まれ、熊本県出身。2006年『ハリヨの夏』(中村真夕監督)で映画デビューを果たし、’07年には映画『M』(廣木隆一監督)で第19回東京国際映画祭日本映画・ある視点部門特別賞を受賞。’11年の映画『軽蔑』(廣木隆一監督)で第35回日本アカデミー賞新人俳優賞、’12年の映画『苦役列車』(山下敦弘監督)で第36回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、’13年の映画『横道世之介』(沖田修一監督)で第56回ブルーリボン賞主演男優賞、第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞と、映画出演のたびに高い評価を得ている。近年の出演作に、’19年の『多十郎殉愛記』(中島貞夫監督)『狼煙が呼ぶ』(豊田利晃監督)『アンダー・ユア・ベッド』(安里麻里監督)『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督)『葬式の名人』(樋口尚文監督)『カツベン!』(周防正行監督)、’21年の『おもいで写眞』(熊澤尚人監督)『あのこは貴族』(岨手由貴子監督)などがある。現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」に、渋沢喜作役で出演している。


若葉竜也 Ryuya Wakaba / Actor

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1989年生まれ、東京都出身。2016年、映画『葛城事件』(赤堀雅秋監督)で、第8回TAMA映画賞・最優秀新進男優賞を受賞。作品によって異なる表情を見せる幅広い演技力で数多くの作品に出演。主な出演作に、’10年の映画『雷桜』(廣木隆一監督)、’11年の『GANTZⅠ・Ⅱ』(佐藤信介監督)『DOG×POLICE 純白の絆』(七高剛監督)、’15年の『明烏』(福田雄一監督)、’17年の『美しい星』(吉田大八監督)『南瓜とマヨネーズ』(冨永昌敬監督)、’18年の『サラバ静寂』(宇賀那健一監督)『パンク侍、斬られて候』(石井岳龍監督)、’19年の『愛がなんだ』(今泉力哉監督)『台風家族』(市井昌秀監督)、’20年の『生きちゃった』(石井裕也監督)『朝が来る』(河瀬直美監督作)『罪の声』(土井裕泰監督)『AWAKE』(山田篤宏監督) など。’21年、NHK連続テレビ小説「おちょやん」で朝ドラ初出演。また、現在『あの頃。』、初主演作『街の上で』(ともに今泉力哉監督)が上映中。


若葉さん着用:シャツ¥26,400、パンツ¥34,100 ラッド ミュージシャン(ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03-3470-6760) / シューズ スタイリスト私物