幾重の白をキャンバスに、アートをまとう

次に身にまとったのは、スタイリッシュなモノクロームの衣装。千鳥格子やグレンチェックなどクラシカルな要素を取り入れながら、ツイード、ニット、レザーなど多様な素材で豊かな表情がモダンに表現されている。そんなモノクロの衣装から一変、今回とても新鮮だったのが、白の重なりが美しいレイヤードの衣装。そこには手書き風のペイントがほどこされ、アートを感じるような豊かな一着。音楽もそれまでとは趣を変え、しっとりとしたバラードが響くと、会場全体がやさしく抱きしめられた。松村北斗のひらりと広がる幾重のシャツと下に重ねたラップスカート、そしてふわりと舞う髙地優吾のプリーツスカートなど動きとともに揺れ、流れるようなシルエットで余韻を描き、振りの一つ一つに情緒を与えているよう。
探求と開拓。大航海へと挑む冒険者のように

いよいよコンサートも終盤。その瞬間瞬間を愛おしみながらも、惜しみなく楽しむ!そんなムードがそこに居合わせたすべての人々に広がり満ちていくよう。SixTONESのコンサートは、演者と観客が、共に音楽を楽しみ、音楽は共に創るものだと教えてくれる。
そして、そこには冒険者のような6人の姿があった。あたかも海賊のような迫力のあるコートを翻すジェシー、どこかオリエンタルなムードでエキゾチックさを漂わせる京本大我。まるで世界各国から集まった勇者かのように、その装いは多様だ。だが衣装だけではなく、このシーンは、異なる個性を掲げて一つの船に乗り、ひたすらに音楽という道を探求してきたSixTONESの在り方を、そのまま大きく映し出しているようでもあった。もっと大きな海を目指す、SixTONESの冒険は、もしかしたらまだ始まったばかりなのかもしれない。
photograph: Norifumi Fukuda(B.P.B.)
Coding : Akari Iwanami
SixTONES「バリア」YouTube ver.
SixTONES「THE BALLERS」YouTube ver.
SixTONES
公式サイト:https://www.sixtones.jp/
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