オープニングのためだけに用意された
豪華な衣装に隠された秘密
ライブが始まると、メインステージの両サイドにそびえ立つ赤いヴェールに包まれた“何か”がゆっくりと動き出した。ドームの天井に届きそうなほど高いそれがセンターステージの横まで来ると覆っていた幕が落ち、近未来的なタワーが現れる。柱に沿って昇降するステージにはそれぞれが髙橋海人と永瀬廉が悠然と立っていて、ティアラ(ファンネーム)の割れんばかりの歓声が鳴り響いた。

二人はそれぞれ、オリエンタルやウエスタンの要素を取り入れた衣装を身にまとい、1曲目に「Stereo Love」を歌唱。タワーからバックステージへ降り立つと、あっという間に次の衣装へと早変わりし、センターステージへと続く約100mのレッドカーペットを闊歩しながら話題の楽曲「Theater」を披露した。
髙橋は、イエローを基調にホワイトやブラックのパーツで模様を描き、ターコイズやシルバーのスタッズ、フリンジで装飾したロングコートを羽織っていた。テンガロンハットを合わせることでカウボーイ風のスタイルに仕上がっている。
コートの内側に目を向けると、レッドとブラウンのベルトを重ね付けしているが、これは単なる装飾ではなく、次の衣装へとスムーズに繋ぐための工夫。ブラウンのベルトと連動したボトムのパーツが取り外されると、一部だけが見えていたビジュー付きのジーンズが姿を現す。そして背中に「STARRING」の文字が配された鮮やかなブルーのジャケットを羽織れば、瞬く間に次の衣装へと変身する仕掛けだ。
永瀬は、マゼンタの光沢感のある生地とスパンコールで仕立てられたロング丈のベストに、パープルのベスト、さらにショート丈のジャケットを重ねたレイヤードスタイルで登場。金糸の刺繍やビーズ装飾、タッセルなどのオリエンタルな飾りをふんだんに取り入れた豪華絢爛な衣装。このレイヤーを脱ぎ去り、ホワイトのツイードジャケットに着替えることで変化を演出した。
原宿から遊びに来た二人が纏う
ストリートファッション

映像をはさんで永瀬がブルー、髙橋がピンクの衣装でバルコニーから登場すると、演劇のようにセットを移動しながらバラードを届けた。続いてKing & Princeのライブではお馴染みの「城ノ内くん&たけやん」のコーナーへ。二人は原宿を拠点にしているらしく、甘いスイーツをモチーフにしたフロートで登場した。
たけやんはパッチワークのように異素材や柄を組み合わせたセットアップ。アースカラーをパレットに、様々なプリントや柄がミックスされていてどこかヴィンテージ感やクラフト感が漂う。フードを囲むようにあしらわれたフリンジやサングラスのアクセントがキャラクターのような愛らしさを醸し出している。
一方の城ノ内くんは、ダークグリーンのもこもこアウターにスポーティなグラフィックTシャツを合わせ、大胆なフリンジが全面に施されたデニムをコーディネート。ゴールドのチェーンネックレスが、彼らしい艶やかなスタイルを際立たせていた。二人はEDMソング「Harajuku」を披露するも、会場を一周しステージにたどり着く前に曲が終わってしまい「「気まじ~~」」と笑いを誘う一幕も。
その後、直前の取材で着ていた衣装で登場。この日が初披露となった「Waltz for Lily」や、50TA(狩野英孝)が書き下ろした「希望の丘」でコール&レスポンスを楽しみ、会場と一体となりながらライブは後半戦へと突入した。
エレガントな白衣装から
ヒップホップやロックテイストな装いに

センターステージに巨大なハートのバルーンが出現。パンッと弾けると、その中から上品な白の衣装に身を包んだ2人が姿を現した。テーラードジャケットにサテンやオーガンジーのフレアパーツをドッキングさせたデザインで、動くたびに軽やかに揺れる。赤とピンクのハート型バルーンが舞い降りるなか「HEART」をパフォーマンス。トロッコに乗り込んで「Super Duper Crazy」などグループ初期の楽曲を二人で歌い上げた。
ひとときの間姿を消した後、ホワイトジャケットを脱いで異なるトップスへと衣装チェンジ。先ほど足元にちらりと見えていたポップなパンツの全貌が明らかになる。髙橋はボリューミーなファーパンツにホワイトのフーディーを合わせ、永瀬はさまざまなモチーフがあしらわれた奇抜なパンツにビジュー付きのレザージャケットを合わせていた。
そして雰囲気が一転、終盤はグルーヴ感たっぷりのタテノリソング「moooove!!!」とド派手な演出の「Magic Touch」で一気にギアを上げる。ラストは「King & Princeと初めて会った日のことを思い出して聴いてください」という言葉を添え、「MEET CUTE」を披露。スクリーンにメイキング映像を写したエンドロールが流れ、本編は幕を閉じた。
多彩なコンセプトの楽曲が、幾通りもの演出と衣装の変化によって表現され、何本もの映画を観たかのような満足感に包まれる。以前、取材で語っていた「前作である『Re:ERA』を超えてやる」という決意は確かな形となり、観る者を楽しませようとする全力の想いが込められたエンターテインメントへと昇華されていた。
photograph:Jun Tsuchiya(B.P.B.)
King & Prince「Waltz for Lily」Special Performance in Tokyo Dome
King & Prince
公式サイト:King & Prince|STARTO ENTERTAINMENT
YouTube:@kp_official_523
X:@kp_official0523
TikTok:@kingandprince_um
Instagram:@kp_official_523
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