個がより映し出される白いシャツで
しなやかな美しさを表現
その後に続いた6人での姿には、はっとさせられた。衣装としては極めてシンプルな白いシャツと黒いパンツ。だからこそ、着る人の内側や個が浮き彫りになり、ごまかしは効かない。それほどの覚悟があるのだと、この衣装から感じられた。
その白いシャツはメンバーごとに絶妙なバランスでデザインや生地が異なってはいるものの、シアーな素材感やレースとのレイヤードなどロマンティックで、首もとにはスカーフやタイなどが添えられている。パンツもメンバーそれぞれのスタイルに合わせてたっぷりのワイドパンツや大胆なタックでシルエットで遊んだものもある。足もとは裸足だ。そして何より驚いたのは、あまりにしなやかで美しいダンスパフォーマンス。その一挙一動から鼓動と感情が滲み、美 少年の本当の美しさを見せつけられたような思いにさえなる。この衣装の最後に披露したのは、新曲の「魔法の夜」。ジャズを取り入れた曲調で、まるでショーステージかのような表現力の高さを見せつけた。
MCの後には、藤井直樹のキュートな魅力を発揮した嵐の「秘密」、そして佐藤龍我が自ら作詞も手掛けた「To You」をピアノの引き語りで披露した。彼のこれまでの目に見えない努力の時間と思いがつまっていたことが伝わる一曲。そのピアノの周りに、王子のように華やかな白の衣装に身を包んだメンバーが集結し、佐藤の伴奏で歌った「奇跡が起きる時」にはハーモニーの美しさが奏でられていた。
岩﨑大昇が観客とともに歌いたいと願い、つくり、歌った「We’re good be a star」で会場を一つになり、とてもあたたかな気持ちで包まれていた。浮所飛貴はSixTONESの「Mad Love」でアーティスティックでクールな姿を披露し、それぞれのソロパートを印象付けた。
雄々しさを前面に押し出したパワフルでクールな黒衣装
白衣装から一転、真逆の世界へと観るものを引き込んだのは、黒衣装。ロックでシャープ。予想さえしていなかった、あまりにクールな装いに、新しい美 少年を見たような嬉しい驚きがある。タイトなシルエットは、そのパフォーマンスをより強く、より激しく導いた。「SHAKA」でのテーブルを使ったパフォーマンスも圧巻。その勢いを加速させ最後まで大いに会場を沸かせた。 お芝居やバラエティーなど様々なフィールドで、個々の存在感を見せている美 少年だが、グループとしてより輝くために、一人一人の成長を自ら求めた。今回のツアーへと向かう課程において、メンバー全員がいかに自らに厳しく対峙してきたのかは、このパフォーマンスを見れば一目瞭然。そこには、一つの壁を乗り越えて、成長を遂げた美 少年があった。
美 少年
ジュニア公式サイト:https://jr-official.com/
YouTube:ジュニアCHANEL @juniorchannel_yt (美 少年 毎週土曜日更新)
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