世界で最も有名なファッションドール、“バービー”。初の実写化となった映画『バービー』が遂に8月11日(金)より日本で公開!
映画の公開を記念して文化服装学院の学生を対象とした“バービー衣装デザイン画コンテスト”を開催しました。
『バービー』
毎日が晴天で毎日が夏、ピンクに彩られすべてが完璧な夢のような世界、「バービーランド」。いつもハッピーでおしゃれが大好きな人気者のバービー(マーゴット・ロビー)は、ピュアなボーイフレンド(?)のケン(ライアン・ゴズリング)と毎夜パーティーに繰り出していく。しかしそんな毎日に突如、異変が訪れる。世界の秘密を知る変わり者のバービー(ケイト・マッキノン)の導きで、バービーは身分の持ち主を見つけるために人間世界へと旅立つが……。『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ /わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグが監督を務め、脚本には、ガーウィグを俳優として起用した『フランシス・ハ』や『ホワイト・ノイズ』を生み出してきたノア・バームバックが参加。本当に大切なものを見つけ出すまでのファンタジー。
監督・共同脚本:グレタ・ガーウィグ
脚本:ノア・バームバック
出演:マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング、シム・リウ、デュア・リパ、ヘレン・ミレンほか
2023年8月11日(金)より全国公開。
©2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
入賞作品を選んだのは、本作『バービー』の衣装を担当した世界的衣装デザイナーのジャクリーヌ・デュランさん。彼女が初めて手がけた作品は、マイク・リー監督の『人生は、時々晴れ』(2002年)。その後、ジョー・ライト監督の『プライドと偏見』(’05年)、『つぐない』(’07年)、『アンナ・カレーニナ』(2012年)、『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(’15年)や、サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』(’19年)など数々の映画の衣装を手がける。本作『バービー』のグレタ・ガーウィグ監督とは『ストーリー・オブ・マイライフわたしの若草物語』(’19年)に続くタッグとなった。米国アカデミー賞最優秀衣装デザイン賞、BAFTA賞最優秀衣装デザイン賞の受賞歴を持つ世界的衣装デザイナーが選ぶ、ファッションを学ぶ学生達ならではの、個性溢れるデザイン画に注目!見事、グランプリ、準グランプリ(2名)に輝いた作品と応募作品をコメントと共にご紹介します。
♡グランプリ♡
服飾専攻科 オートクチュール専攻
渡邉 花さん
一番最初に発表された広告に、バービーも初期デザインの黒と白ストライプの水着が印象深かったのでそれをメインの柄にしました。バービーのイメージカラーはピンクなので、チラッと見える程度にピンクを足しました。バービーが屋根から降りる時のスカートのふわふわ感とパニエが見えるところがお気に入りのシーンなので表現しました。一番のポイントはスパンコールのリボンです。バービーランドでは毎日のようにダンスをしています。もし人間の世界に行って、リボンがミラーボールになればいつでもどこでもダンスパーティーができます。―― 渡邉 花
このデザインは、バービーを最も象徴するスタイルを取り入れているので、私のお気に入りです。1959年にバービーが誕生した時に着ていた水着を、現代的に再解釈している。また、次のようなコンセプトのある点でも良いと思います。
1.ハートのアクセサリーは完璧で、バービーらしいセットになっています。バービーのコスチュームがすべておそろいのアクセサリーとセットになっていることを思い出させてくれますし、ハートのデザインはストラップレスドレスのレトロなスタイルにぴったりですね。
2. 靴もコスチュームと完璧にマッチしています。
3. 大きなスパンコールのリボンは、バービーが最後に身に着けることでコスチュームをよりバービーらしいものに仕上げます。
素晴らしいです!――ジャクリーヌ・デュラン
♡準グランプリ♡
アパレルデザイン科 マツモトさん
人間世界に希望や夢をもたらすバービーフェアリーをイメージして描きました。 彩り豊かな羽の部分には、多様性と自己変容のメッセージを込める為、多様性のイメージカラーの虹色7色を使い、それらをキラキラと輝かせました。 自分自身で輝きながら存在するバービーを見ることで、人々が夢や希望を感じられるように。―― マツモト
このデザインは、バービーのコンセプトにおいてとても重要な部分を物語っています。バービーは大人の姿をした人形ですが、子どもたちが遊ぶものであり、子どもたちが彼女を着飾って遊ぶのです。つまり、バービーの服は、子どもたちの興味を引くものじゃないといけません。そういう意味では、このデザインは若いバービーファンにとって理想的なドレスアップコスチュームだと思います。可愛くて、魅惑的で、妖精のようで、子ども心を刺激するものだと思います。――ジャクリーヌ・デュラン
♡準グランプリ♡
Ⅱ部服装科 森田悌如さん
映画内での身に起こる変化や障害に前向きに立ち向かうバービーのポジティブなマインドと逞しい女性像からインスパイアを受けました。 ぺプラムや袖のドレープ、肩を露出したフェミニンな要素とシャープでメンズライクなテーラードのディテールの対照的な組み合せは彼女のキュートな部分とクールな二面性を表しています。 虹色のスカートはバービーランドのファンシーな世界観と千差万別なルックが存在し、多様性の象徴であるバービー人形から発想を得ました。 ベルトにはイニシャルのBを大きく記し、本来のドール感を感じさせ、子供でも親しみを持てるデザインに落とし込んでいます。―― 森田悌如
このデザインは、現代のバービーデザインの重要な要素を示しています。バービーは1人の大人であり、働いてキャリアを持つことはバービーにおけるコンセプトの重要な部分です。このデザインはファッションとパワー・スーツを組み合わせていると思うのですが、特に重要なのは、レインボーのスカートレイヤーによって、バービーが新しいバービーの世界の中心である多様性を指示していることを現している点だと思いました。
※パワー・スーツ:高価な生地を使い角張ったデザインをしたスーツのこと。1980年代半ばにアメリカで使われるようになった言葉:パワー・ファッションもしくはパワー・ドレッシング=政治家や実業家たちの間で流行した、自身の成功や有能さをアピールする着こなしのこと。
――ジャクリーヌ・デュラン
そして、惜しくも入賞は逃したけれど、今回のために描かれたアイデアいっぱいのデザインもご紹介!
(左)服飾研究科 eyesMさん/”ジャポニズム バービー in Barbie world” Denim, 派手, ドレス, 大きな帽子,pink… Barbieからインスピレーションを受け、”you can be anything=なりたい自分になれる”というBarbieが伝えるメッセージを体現するために “バービーに憧れた女の子”の姿を”プリンセス”に見立て、”世界にたった一つだけ”をテーマにドレスをデザインし体現しました。 日本人が持つ肌の色、黒髪にフィットするカラートーンを選び彩色しました。 服、帽子、靴の生地は基本的にデニムを使いドレスにはその上からシフォン生地や花をイメージして刺繍を重ねたボリュームのあるものに仕上げたいという思いでデザインしました。
(中央)服飾専攻科デザイン専攻 白岩美来さん/安全のための機能性とBarbieの世界のキュートな世界感をどちらも残せるようにバランスを意識して描きました。ラフなスタイルも取り込み、街を守る優しいヒーローのような印象も感じられるように工夫しました。 私自身がBarbieを見て勇気をもらえるように たくさんの人が自分自身の表現を大切にして欲しいというメッセージを込めて文字をスウェットパンツに組み込みました。
(右)Ⅱ部服装科 文美紀さん/描いている時の心躍る気持ちを柄や色に反映させ、バービーの可愛さにのせました。
(左)ファッション高度専門士科 渡邊絢子さん/Barbieをイメージしたビビットピンクを沢山使い、リボンやフリルなどtheBarbieを意識したデザインに仕上げました。足元のピンクのローラースケート、ピンクのパッケージ、ロゴをイメージした裾の模様など私が幼少期の頃にいつも遊んでいたBarbieの要素と思い出を沢山詰めたデザイン画です。
(中央)アパレルデザイン科 リョウ ソウさん/バービーはすでに固定的なスタイルを形成しており、異域のスタイルを取り入れて融合すると良い効果が得られ、世界中に向けて受け入れ度が広がります。これは中国のチャイナドレスの要素を取り入れたデザインで、女性の曲線を強調し、バービーの色とパッチワークを加えたデザインです。
(右)ファッション工科基礎科 八木 琴聖さん/映画公開記念ということで、映画のフィルムをそのままドレスに落とし込んでみました。そこにリボンのアクセサリーや花柄のインナーを付け足すことで、バービーの可愛らしさ、女の子らしさを出しました。また、フィルムのケースをハート型にもして、『明るく可愛い世界のフィルム(今回の映画のこと)がここにある』ということを表現しました。
(左)服飾専攻科オートクチュール専攻 富田鈴菜さん/バービーは自分の願いをすべて叶えることができる、女の子の憧れだと思っています。そんな叶えることができるたくさんの夢や願いを服に落とし込みました。バービーのように、何にだってなれるという意味を表しています。
(中央)アパレルデザイン科 田中結さん/映画「Barbie」のピンク色の世界に合うように、ピンク色のワンピースにしました。型はシンプルな形にして、ワンピースのチェック柄をちょっとずつ色味の違うピンク色で線を入れました。左脇裾の「Barbie」のロゴが入っているのもポイントです。
(右)服飾専攻科オートクチュール専攻 下日向望さん/Barbieのティザー映像にあるバービーの踵が地面に着くシーンと、ピンヒールとフラットなサンダルの2択を迫られるシーンからインスピレーションを受けて、ピンヒールを脱がせてスニーカーを合わせたドレススタイルにしました。青いドレスの下のタイトドレスや髪飾りをカラフルにすることで、ブランドが掲げている”You can be anything.”のメッセージを込めました。
(左)ファッション高度専門士科 キナ サユリさん/このデザインは子供の頃に見ていた映画や自分の人形を参考にしたものです。色はピンク以外にオレンジを使い、明るく面白い雰囲気を出してベルトは自分の好みの映画の引用をペンダントにしました。 私はこの作品を見た人に、ノスタルジーを感じさせたいと思い描きました。
(中央)ファッション高度専門士科 クアテン ジマイマさん/バービーはポップでパステルなイメージなので、シンプルなウエスト切り替えワンピースに沢山のファーをつけてシンプルだけどポップな感じを表現しました。
(右)ファッション工科基礎科 紫音さん/モチーフは植物です。自信に溢れ咲き誇る花はBarbieの持つ華やかでフレッシュなオーラをより引き出します。ウォッシュ加工のされたジーンズを合わせることで洗練されすぎていない青さを表現しています。縦にグラデーションになっているところもポイントで、実際には朝昼晩と咲き続ける花の逞しさを模しています。
(左)ファッション高度専門士科 jonifaさん/Barbieのトレンドカラーであるピンクを存分に使い、初期のしましまビキニの面影をあえて残し初心を連想させるデザインにしました。憧れの可愛いを詰め込みラブリーに再現しました。
(中央)アパレルデザイン科 中岡 大智さん/コンセプトはバービーの気分が上がるもの。 今回の映画では、ノリノリな音楽がバービーの夢のような世界観をより表現している。 そして音楽はその時の状況に関わらず雰囲気や気を一変させる力がある。そんな音楽からインスピレーションを受け、Barbie sings!のCDジャケットからデザインを考えた。 バービーは憧れられる存在だが、そんなバービー自身がなりたい自分になるためにどんなファッションを楽しむのかを想像しデザインした。 背景は black vinyl ponytail Barbie trunkをもとに描きました。
(右)服飾研究科 はんなさん/今回の映画はバービーが人間界に迷い込むストーリーということで、「もしバービーが人間界で暮らすなら」というテーマでデザインをしました。映画予告のバービーのファッションを見て、彼女がもし人間界で働くならば、ウェイトレスがぴったりだと考え、ユニフォーム風に仕上げました。またフラットシューズとヒールが人間界とバービーの世界に例えられていたシーンをもとに、足元にはわざとフラットなシューズを選びました。そして、バービーといえばビビッドピンクのカラーが印象的で、それをベースに複数のトーンのピンクを使用し、また私の中で印象に残ったケンと2人で自転車を漕ぐチューリップ畑でのシーンをエプロンのデザインに落とし込みました。胸元のハートはネームプレートになっており、シャツ風のつけ袖やリボンのモチーフがポイントです。
(左)服装科 岡田結生さん/Barbieの世界を見て感じた、健康的かつ女性らしいイメージを表現しました。 不規則なチェッカー模様や全て同じ方向の斜めのライン、カラーもピンクをメインにブルーを入れてメリハリをつけました。はっきりした女性の強さの側面をこのメリハリで表現できたと思います。
(中央)服飾研究科 コノハナさん/バービーのイメージカラーであるショッキングピンクがポイントの、着るとハッピーな気持ちになれるデザインを目指しました。 ハートやリボンのキュートな印象を大切にしつつ、ヘルシーな肌見せで適度なセクシーさも取り入れました。右腕の偏光のビニール素材のバングルやペプラムのハート等、遊び心を細部に散りばめています。
(右)ファッション工科基礎科 半貫 萌さん/バービーがケンとパーティーに行くことをイメージしてデザインしました。どんなパーティかというと、2019年のメットガラです。2019年のメットガラのテーマは”Camp”でした。Campとは誇張された人工的なもの、不自然なものを表します。そこでBarbieにはクリームが溢れ出たケーキのようなドレスを着てもらいました。Barbieの象徴でもあるピンクをふんだんに使い、アクセントでラベンダー、ミント、イエローを使いました。長い時間ドアの前で待っていたケンのところに”Hi,KEN”と現れるBarbieを描きました。
(左)服装科 深谷明日香さん/Barbieの世界観に合うよう、ガーリーなウエスタン風なデザインにしました。
(中央)服装科 cerisierさん/幼い頃の幸せな時間という花言葉のモッコウバラを所々にデザインしバービーで遊んでいた幼い頃の気持ちを忘れたくないという思いを込めました。耳にはバービーのBをデザインしました。
(右)服装科 根橋ひよりさん/女の子が記念日にプレゼントとしてもらうBarbieを想像して、プレゼントのような衣装にしました。いつまでも女の子が大好きなワクワクするようなBarbieです。
(左)ファッション工科基礎科 江口真広さん/バービーにはピンクの血が流れてるのではと想像してデザインした。中央にリボンをつけたりミニ丈でバービーらしさを出している。
(中央)服装科 見付 優さん/バービーは海外の女の子の好きなものと憧れが詰まっている人形だと思ったので、私がバービーの年齢対象の頃に戻るとしたら、どんなお洋服が着たいかなと考えて制作しました。 こだわりは女の子が好きな色である、ピンク、むらさき、みずいろで統一した所と、バービーの衣装にはどれも華やかさがあったので、髪の毛や大きなリボンにパールを用い華やかさを演出しました。
(右)服飾専攻科オートクチュール専攻 RYUKI SHIBATAさん /私はバービーという作品を見て、バービーがどんな時でも、最新のファッションを身に付けることでそれを見る少女たちに夢を与えているように感じました。今回のデザインは今日確立した”ストリートフォーマル”の要素を取り入れました。バービーは少女たちにとって特別で、理想の存在でもあるので私はそこからインスピレーションを得て、フェザードレスをデザインしドレスにはこの頃のストリートファッションの代表的な部分である落書き風のペインティングを施しました。これによって、バービーの特別な魅力と世界観を表現しました。
(左)服飾研究科 あずあずさん/イメージはローラースケートに遊びに行くBarbieです。愛らしいイメージとスポーティなテイストがミックスしました。タイトなシルエト部分とボリューム感がポイントです。私は実写版バービーを演じているマーゴットロビーさんの演じるハーレイクイーンが好きで、マーゴットロビーさんに着てもらいたいBarbieをコンセプトとして取り入れています。おしゃれを楽しむことを忘れない純粋なポップな雰囲気を楽しんで頂きたいです。
(中央)服装科 菊池 シャーロッテ紅波さん/バービーラバーの心を奪う衣装! フルレングスのドレスは、スウィート、グラマラス、エレガント、そしてもちるんバービーの大好きなピンクを表しています!
(右)Ⅱ部服装科 松尾 明莉さん/デザイン画のタイトルは「dots and denim」です。 1950年代のファッションを想像し、それを元にY2Kの要素のひとつであるデニムも取り入れてデザインしました。 ショッピングデートをテーマにし、帽子やカバンまでコーディネートをしっかり組み、お出かけするのに相応しい装いを考えました。 デザイン面でこだわったところは、ドットワンピースの柄とデニムの生地を組み合わせて、リバーシブルにしたところです。 デニムワンピースの裏、帽子、バッグ、袖口や襟を中心ではなく右斜めへあえてずらしてデザイン性を持たせたところなど、所々散りばめられたハートにも注目して欲しいです。
(左)Ⅱ部服装科 utanaさん/こだわったのは、全体のカラーをバービーが好きなパステルトーンに統一し、差し色としてビビットピンクを加えたところです。星型バルーンがつまったパフスリーブや、スパンコール生地のボトムはバービーの過去の洋服を参考に私のオリジナリティを加えた、ドリーミーなデザインです。
(中央)ファッション流通科 大戸遥陽さん/小さい頃、もっと可愛くしてあげよう!と思って髪の毛を切ったり色を塗ったりした自分の家のバービーがモデルです。幼い自分の手によって真っ赤に染まってしまった髪の毛から夕日をイメージし、実際の空の写真を使ったドレスを主役にスタイリングしました。アシンメトリーになってしまったバービーの髪型はそのまま生かしたかったので、トップスやバッグと同じ異素材のヘアアクセサリーを付けました。バービーランドの非現実的な、夢のような雰囲気を壊さないよう、何で出来ているんだろう?と思わせるような見ているだけで楽しいボリュームのあるフォルムと質感を意識しました。
(右)服装科 太田心萌さん/バービーの美しいスタイルを活かしたくて、身体のラインが大胆に出るシルエットのドレスにしました。胸元と足の編みタイツには、交差している部分にパールがあしらわれています。ドレスだけでなく、飾りやアクセサリーやバッグなども全てピンクで大人らしさもありつつ可愛らしいデザインにしました。
(左)服飾専攻科オートクチュール専攻 鴨下ゆらさん/ボディポジティビティを意識したデザイン画にしました。誰でも可愛い洋服を着て欲しいと思いデザインしました。
(中央)服飾研究科 櫻井莉子さん/天真爛漫さでまわりの人を笑顔にする様子や、世界中の人々の憧れであり元気をくれる存在であるバービーから、”皆のチアリーダー”をイメージし、デザインしました。 手首にポンポンのようなファーチャームやレッグウォーマーなど、アイテムにこだわりつつアクティブな服にしました。バービーが自身らしく輝いている姿が私たちにポジティブな影響を与えてくれるので、彼女だったらどんなチアリーダーになりたいかを想像しました。
(右)アパレルデザイン科 江本 結さん/毎日がハッピーで毎日が晴天で毎日が夏、カラフル×ピンクに彩られ輝く、 すべてが完璧で夢のような毎日が続くバービランドをモチーフに、どこを見渡してもカラフルでキュートな世界で着れる服にしました。デザインポイントはピンク×ミントグリーンのキュートでポップな色の組み合わせにし、色だけでもワクワクするテンションの上がる1着にしました。ボリュー厶のあるトップスに丈の短いジャンパースカートに切りかえでピンク×ミントグリーン×ホワイトのチェックを入れることで、遊び心いっぱいのデザインにしました。ピンクのハートのベルトもポイントです。編み上げの靴もピンクで可愛い印象に仕上げ、頭からつま先まで全てが女の子の可愛いを沢山詰めこんだデザインにしました。
(左)ファッション工科基礎科 林真緒さん/バービーはsexyでカラフルそしてキュートなイメージがあったので、カラフルかつ体のラインが活かせるピチッとしたファッションを意識してデザインしました。 また、12世紀に流行したコルセットや2000年代、そして現在と流行しているファッションも使っているデザインとなっています。
(中央)服装科 福田光里さん/他人から見ればゴミ屋敷ですが、好きなものだけが散らかった部屋で暮らす人に憧れます。綺麗すぎない、それが好きなのと言えてしまう人に向けてデザインしました。
(右)服飾研究科 矢野日和さん/バービーの明るく可愛いイメージと、私の好きなレトロスタイルを掛け合わせたデザインにしました。沢山の色使いで明るさを表現し、たっぷりとギャザーの入ったパフスリーブと胸元のフリルと裾のフリルで可愛さを表し、頭のスカーフとシースルーのロンググローブとウエスタンブーツでレトロスタイルを表現しました。お洒落好きのバービーは細部までこだわるだろうと考え、ドットのパッチワークの周りにはファーをつけました。ドットのパッチワーク、ファー、スカーフ、袖口、フリル、ブーツ、グローブといった様々なところの色はバービーのイメージカラーであるピンクにして、よりバービーらしい可愛いデザインにしました。
(左)ファッション高度専門士科 大柳結月さん/“キラキラした毎日を活発に生きる女の子”をイメージして描きました。幼い頃から憧れていた鮮やかなピンク色やハートのモチーフを使い、フードなどのカジュアルな要素も加えました。デザインのポイントは、スカートの両サイドにファスナーをつけ、閉めるとタイトなシルエット、開けると台形のシルエットでプリーツスカートが見えるようにしたところです。
(中央)服装科 矢幡真由樹さん/プリキュア(魔法少女)とメイドなど日本のカルチャー、クールジャパンや原宿文化の“デコラ”要素を入れたデザインです。全体的に日本の“カワイイ”を詰め込んだデザインですが、目玉や規律性のない配色などカワイイだけではない、戦うからこその心の闇もあるのではないかと思いそんな魔法少女の気持ちをデザインに落とし込めました。 バービーの代名詞と言えるショッキングピンクをベースに原色の色をたくさん使い、デコラのカラフルで可愛いところを表現しました。 髪の毛をツートンにしたりなど今の若者文化をふんだんに詰め込みました。 日本のファッションでも、個性的で二次元的なデザインになっています。
(右)Ⅱ部服飾科 白柳萌香さん/Barbieの予告を見た時にとにかくピンク色でハッピーで可愛いと思いました。元々私がBarbieに持つイメージも濃いピンクでした。Barbieの世界はピンクといっても1色のピンクではなく濃かったり、薄かったりと色々なピンク色が画面一面に広がっていました。そこからインスピレーションを受け、1つのポイントでもある一つ一つのアイテムを同じピンクでも違う色のピンクにしました。同じピンクでも濃い色と薄い色を組み合わせました。他には服としてシンプルな形だけどレザーのジャケットや靴や靴下などにファーをポイントで付けることで、少し派手さをだしたり、ビジューをつけたりしてキラキラしたデザインにしました。Barbieのサウンドトラックのアルバムからキラキラしたイメージが浮かびあがりビジューを付けることを思いつきました。Barbieが着たら似合うだろうな、可愛いだろうなと考えながらデザインしました。
(左)ファッション高度専門士科 小林小春さん/「エベレストに登るバービー」 バービーが人間世界に来たらどこに行くだろう?世界のトップドールであるバービーなら、世界でトップの(1番高い)場所、エベレストに行くに違いない!You can be anything、彼女ならポップないつものスタイルの登山着で登頂し、ポニーテールを靡かせてジャンプするでしょう。どんな時でも自分を貫き挑戦し続けるバービーに敬意を込め、ハートのステッチのダウンジャケットと透ける登山用パンツで、バービースタイルの登山着をデザインしました。
(中央)服飾専攻科デザイン専攻 PINKYさん/Super Barbieをテーマにデザイン画を描きました。 こだわりのポイントはピンクガーリーと女性らしい強さを掛け合わせたハートのマントです。 私はピンクが大好きで、毎日ピンクの洋服を着ているので、前身ピンクでデザイン画を描きました。
(右)服装科 飯野麻耶子さん/キラキラしたバービーのファッションをハートのサングラスや大きなリボンで表現しました。セレブで美しいファッションアイコン的存在であると設定された「人物」としてのバービーと、マテル社から販売されているおもちゃであり「商品名」としてのバービーを対比させるため、同じ絵を反転させ、片方をブラウン管画面に写し出されているようなテクスチャにすることで製品やメディアとして消費されるバービーを表現しました。鏡写しにすることでショーウィンドウに映った自分を確認している姿にも見えますが、人形としての側面と人物像としての側面、両方を併せ持つバービーならではの二面性も同時に表現しました。
(左)服飾研究科 成枝真由菜さん/夏!青空!太陽!カラフル!を軸に、快活でポジティブなイメージでハーフ丈のサロペットをデザインした。肩紐は結ぶタイプで調節可能。ベルトでウエストマークをし、締め付け過ぎない軽やかな風合いを出す。 絵の具でペイントしたような太陽と落書き風な無造作模様は、遊ぶことを思いっきり楽しもう!という思いが込められている。 裾はフリルでキュートさを出し、足もとは白地にカラフルなドットのバレーシューズでレディーな雰囲気に。大きめイヤリングとヘアバンドをプラスし、チャーミングかつ品のある仕上がりを目指した。大きなキャンディーを持って歩いたり、小さなハンドバッグを持ってショッピングをしたり。豊かで明るいスマイルいっぱいなバービー像を表現した。
(中央)服装科 佐藤暖奈さん/夢のようなバービーの世界にはない、差別や争いで溢れる人間の世界。それらへの反抗の象徴であるパンクファッションを元にデザインしました。装飾にもチェーン、カシメ、かすれた文字を使うことでより力強さを出せたと思います。また、ライダースジャケット、ダメージジーンズ、厚底ブーツといったハードなアイテムにホットピンク、袖のチュールでバービーらしいキュートさをプラスすることでバービーの周りに流されない芯の強さを表現しました。
(右)服装科 エリさん/『Barbieのピンク×ギャル(Y2K)』 かわいくて芯のある、ハッピーに生きるバービーからのイメージです!
(左)帽子デザイン科 岩澤 桃さん/バービーのポップでガーリーな世界観から影響を受け、アイスクリームやパチパチ弾けるキャンディーを連想しました。ところどころに散りばめられているハートやジャケット裏のキャンディーはそんなパチパチした雰囲気を出しています。トップスとスカートでアイスクリームとコーンを表現していてピンクと水色で可愛く甘くを表現しました。
(中央)Ⅱ部服装科 津田なぎささん/おしゃれの楽しさやワクワクを知った子供のころに自分が好きだったファッショングッズやおもちゃからイメージし、ポップでノスタルジックなデザインにしました。 子供のころに憧れたプリンセスのようなシルエットに、素材や柄でレトロな印象を合わせました。
(右)服飾研究科 久保田なぎささん/バービーの「あなたは何にだってなれる」という言葉からインスピレーションを受けました。今までの自分を赤いリボンや暗い髪で表現し、バービーのマインドを虹色やピンク色で表現しました。バービーのように完璧にはなれないけれど、バービーのマインドと今までの自分を両方大切にしようという意図でバービーを描きました。 全体的にふわふわのフリルや柔らかい素材を使って、空に浮かんでいるようなイメージにしました。心が虹色に輝き、フリルに包まれているところがポイントです。
(左)服装科 西島侑花さん/Barbieの世界と言ったら、ピンク!というイメージとアロハシャツのような爽やかな花柄のイメージがあったのでピンク系でまとめながら花柄も取り入れたデザインにしました。Barbie人形は、大人っぽくて少しセクシーなイメージを子供の頃から持っていたので体のラインが見える服をデザインしました。大人っぽくてかっこいい中に可愛さも含まれているデザインにすることでより、Barbieの世界を表現出来たと思います。今回の映画は予告で完璧だった世界が少し壊れてしまってその謎に迫るということを言っていたので、左右非対称にこだわってデザインしました。
(中央)ファッション高度専門士科 福原華恋さん/ストライプ柄の黒の部分を透けさせ、少しセクシーにしたところがこだわりです。Barbie昔から好きでBarbieのクローゼットのおもちゃやパン屋さんのおもちゃも持っていました。私の中のBarbieのイメージを形にしました。
(右)服飾研究科 Natsuさん/Barbieのポスターや世界観の写真を見て、今回のデザインを考案しました。Barbieといえば、ピンクのイメージが強かったので、ピンクをベースにしたドレスをデザインしました。 足元は長めのルーズソックスにすることで、日本っぽさを取り入れました。 足元の靴は黒のカジュアルサンダルにし、ガーリーの中にもカジュアルさを取り入れました。
(左)服装科 西口夏苗さん/You can be anythingというメッセージから着想を得て、何色にでも変われる白いドレスをデザインしました。プレゼントのようなハッピーな人生を送るバービーをイメージした大きなリボンがポイントです。
(右)服装科 大山亜美さん/光沢のある布地にフリルを見頃にクロスしたデザインであまり見たことのないデザインをイメージしました。フリルを大きくして、女の子らしさも醸し出しました。
本作の衣装デザインを担当するジャクリーヌ・デュランさんによって制作された衣装は、ピンクのギンガムチェックのワンピースや、カウボーイスタイルのセットアップまで、ピンクを基調とした色とりどりの洋服に溢れ、劇中のシーンはまるでファッションショーのよう。バービーやケンたちが着こなすカラフルな衣装にもぜひご注目ください!
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