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「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」
見どころをレポート!
韓国ソウルで大ヒットした話題の写真展

韓国・ソウル発の展覧会「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」が寺田倉庫G1ビルにて5月26日(金)まで開催中。

プロジェクトの発祥となるAWA(Accidentally Wes Anderson)は現実で偶然出会った「ウェス・アンダーソン監督の映画に登場しそうな場所」を撮影し投稿する人気Instagramコミュニティ。この春、AWAが「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」として日本へ初上陸!

「装苑ONLINE」では3つの見どころとともに、展覧会の内部をレポート!展覧会情報はこちら

 ウェス・アンダーソンすぎる風景展 

1 10の秘密部屋をダイジェストでレポート!
 ポップな色調とシンメトリー性に注目

3 ビジュアルだけじゃない!知的好奇心も満たされる展示

AWAって?

175万を超えるフォロワー数を持ち世界中から人気を誇るAWA。そのムーヴメントのきっかけはアメリカ・NY在住の夫婦のSNS投稿がきっかけ。夫婦のバケットリスト計画(死ぬまでにしたい100のこと)を通し、旅行で訪れたい場所をインスタグラムに投稿したところ、「ウェス・アンダーソン監督風!」と話題になった。AWAの書籍「Accidentally Wes Anderson」は米国でベストセラー4位を記録し、9カ国で展開。昨年は韓国・ソウルで展覧会「우연히 웨스엔더슨(偶然にもウェス・アンダーソン)」が開催され、25万人を動員、大ヒットを記録した。

AWA展の見どころその1

旅に出かけたくなる!

キーワードごとに括られた10の秘密部屋

世界各国の秘密の旅を疑似体験できるように構成された会場は、旅に関する10のキーワードで括られている。ホテル、プール、山や海の自然、駅や乗り物など、その多くはウェス・アンダーソン作品で馴染みのある風景でもある。見たことのない幻想的な建物や、旅先を訪れるワクワクした気持ちを思い出させてくれる空間が広がります。以下では10の部屋をレポート!

01 Welcome Adventurers

会場に入ると、AWAのフォロワーを指す「冒険者」を秘密の世界旅行へと導く、AWAプロジェクトの紹介からスタート。

ポップな看板が「冒険者」をお出迎え。

左:AWAの創設者ワリー&アマンダ夫婦

02 Open Your Photo Album

明るいピンクで包まれた空間には、どこか懐かしさを感じるノスタルジックな景色が広がる。日本のナガシマスパーランドも発見。

右:三重県のナガシマスパーランド。雲の位置がお見事。

03 The Terminal

「駅」がキーワード。駅そのものが目的地になることはないけれど、現地の空気と旅路を感じる場所。世界各地の駅を覗きながら、「冒険者」たちはいよいよ旅行気分に。

04 Mind the Gap

明るいイエローの空間では、車輪のついた乗り物が集合。ロンドンで撮影されたミントグリーンの輸送機はインパクト抜群。列車の中から撮影された風景群は、ウェス・アンダーソン監督の作品で、3人兄弟が電車でインドを旅する物語「ダージリン急行」(2007)を想起させる。

東京の新幹線(左)とJR(右)を、

同一の画角 とシチュエーションで並べて。

05 Cities to Explore

トンネルを抜けると、50の州と1つの特別区から成る広大な国、アメリカ合衆国へ辿りつく。ここはワリー&アマンダ夫婦が暮らすAWAの始まりの地でもある。様々な文化が溢れるこの土地をAWAの視点で紹介。

ヨーロッパから影響を受けた宮殿や博物館。

ポップ・アートの要素を感じる建物。

06 Check in, Please 

ウェス・アンダーソン監督の代表作の一つ「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)のような空間に広がるのは、世界各地に点在する美しく魅惑的なホテルの写真。有名ホテルチェーンをはじめ、ある家族が一生の夢として成し遂げた事業の成果として建てられた特別なホテルなど、興味深いストーリーと共に楽しむことができる。

「グランド・ブダペスト・ホテル」に登場するロビーボーイ「ゼロ」がチェックインを手伝ってくれそう。

左:AWAがIGへ最初に投稿した場所であり、本展のポスター写真としても使われている、スイスのホテル・ベルヴェベデーレ。

07 Cool Pools

ホテルの部屋にチェックインしたら、プールへ!ここではヴィンテージのような色合いをしていたり、荘厳な空間の中に存在する、まるで映画の中に出てきそうな魅惑的な数々のプールが登場。

08 Colorful Collection

ウェス・アンダーソン監督の作品ではお馴染みのカラーパレット、「ターコイズブルー&ピンク」だけを集めたひと部屋。ここでの見どころはなんと言ってもその膨大な写真の数!ずらりと並ぶ写真群に、これはどこにある建物や景色だろう?と興味を惹かれます。

09 Relax in Nature

旅行で訪れるのは都市部だけではありません。ここは「ウェス・アンダーソンらしく」写真に収められた自然の景色を堪能できる空間。自然の風景とAWAの世界観がマッチすると、かなり幻想的。実際に訪れるならどこに行こうかなと、想像しながら眺めるのも楽しい!

左:望遠鏡と美しい海

10 Visitors Center

旅の終わりを告げる最後の部屋では、ありふれた日常の中に隠された「ウェス・アンダーソンすぎる」景色が見られる。この頃には、もう旅の計画を立てたくてうずうずしているはず。ここにあるマシンでは、好きな旅先をセレクトして自分宛ての旅行チケットを発行することができます。

左:マシンを使ってオリジナルのボーディングチケットを作ろう!

右:旅といえばお土産も見逃せない。東京限定のグッズに注目

見どころ2

ウェス・アンダーソン監督の世界観を体現した

シンメトリー性&カラー

彩度が低く淡いトーンの中に、アクセントカラーを効かせたカラーパレットは、ウェス・アンダーソン監督作品の大きな特徴であり、魅力のひとつ。そのミルキーなパステルカラーだけでなく、左右対称の構図や、俯瞰からのアングルなど、まさに監督の作品世界を感じさせる300点あまりの写真は見応え抜群。

本当に偶然?と思うほどシンメトリーな構図でスキーヤーをとらえた「決定的瞬間」の一枚は、ノルウェーの湖で撮影された。

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見どころ3

ビジュアルだけじゃない!

知的好奇心も満たされる展示