ファッションブランドのキャンペーンやアーティストポートレイト、音楽、コマーシャルのフィールドを中心に、写真と映像表現を展開している写真家の水谷太郎が、新作個展『淼/びょう』を、エンダースキーマが運営するオープンスペース「隙間」にて開催中だ。
一見、印象派の絵画のようにも見えるキーヴィジュアルの水面のモチーフは、写真家の目=レンズが運河に映る歪んだ波の反射を、サイケデリックなイメージとしてすくい上げたもの。撮影した画面の反転という最小限の操作によって作り出されたイメージで、具象と抽象、意識と無意識、現実と虚構の間を提示する。
視覚表現の新たな刺激を受けに、出かけてみて。
水谷太郎「淼/びょう」
期間:2023年4月8日(土) 〜16日(日)
場所:「隙間」
東京都台東区蔵前3-11-2 1F
時間:12:00〜19:00
WEB : http://sukima.henderscheme.com/
水谷太郎 Taro Mizutani
1975年東京都生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。卒業後、写真家として活動を開始。ファッション誌やカルチャー誌を舞台に、大型カメラなどを使った実験的な写真表現に取り組む。その後、ファッションフォトグラファーとして、数々のファッション誌をはじめ、ファッションブランドのキャンペーン広告などでも活躍。現在では映像制作を含めファッション、音楽、コマーシャルなど表現活動は多岐に渡る。
UNDERCOVERのパリコレクションのバックステージを5シーズン記録した作品集『Chaos / Balance』と展覧会(2017年)小浪次郎と石田真澄とともに“ファッション”をテーマにした写真展『LOOKIN THROUGH THE WINDOW』(2019年)など。