メゾン マルジェラが、アイコンバッグ「5AC」にフォーカスしたインスタレーションを展開!

2024.10.12

「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」が、アイコンバッグ「5AC」にフォーカスしたハッキングプロジェクトをメゾン マルジェラ オモテサンドウとメゾン マルジェラ公式サイトにて展開中。
メゾン マルジェラのシグネチャーハンドバッグである「5AC」は、2016年に発表されて以来、シーズンを越えてさまざまなスタイルで解釈されており、本展では、「ハッキング」というテーマに沿い4組の日本人アーティストがそれぞれの独創的なアングルから「5AC」を再解釈したアート作品を制作。グラフィックデザイナーの田中義久と彫刻家の飯田竜太によるアーティストデュオ「Nerhol(ネルホル)」、木版画に特化した作品を手掛ける「大竹笙子」、ドローイングを中心に様々な表現を手掛ける「BIEN(ビエン)」、そしてテキスタイルデザイナーとデザインスタジオから成る「NUNO | we+(ヌノ | ウィープラス)」が参加した。

連続写真の積層した紙を彫刻することで知られるNerholが創り出したのは、カンバスを用いてハッキングした「Canvas(Nusa)」。カンバスを巡って日本文化を捉え直したときに、麻の紙に立ち返るべきと考えた二人は、職人の協力を得て、貴重な大麻の繊維で紙を漉き、その紙を細切りし、紙を撚って糸にし、それを織機で織り麻100%の紙のカンバスを完成させた。カンバスの網目状に映り込む奥の空間、その空間の中に「5AC」を配置することで、バッグと作品の概念を重ね合わせている。

BIENは、アニメーションやストリートカルチャーに影響を受けた独自のドローイング表現を中心に、映像、彫刻、インストラクション、インスタレーションなど、複数のメディアで作品を制作している。「5AC」は、さまざまなサイズで展開されており、小さいものはアクセサリーとしての用途が強調され、バッグという形を保ちながらも、その既存の概念を壊しながら揺れ動く様が彼の彫刻のシリーズと重なった。通常は「バッグ」として認識される「5AC」は、その名称を外してしまえば彫刻作品と他の作品と同様に、特定のジャンルに当てはまらない異質な存在として現れることを表現している。

日常で目にした情景を具現化する大竹笙子は、木版画を主に作品を制作しており、挿画やファッションテキスタイルにも作品を提供している。今回、彼女が手掛けたのが「HACKED PETCHED」。頭の中がハッキングされ出現したイメージが継ぎ接ぎされ増殖していく様子を表している。

須玲子率いる日本国内で布づくりを行うテキスタイルデザインスタジオ「NUNO(ヌノ)」と、林登志也と安藤北斗が設立したコンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」が2022年12月より始動した協働プロジェクト「NUNO|we+」。彼らが手掛けた「回転するキューブ – Inverse Equation」は、四角い刺繍片がテキスタイルの一部となり、NUNOの刺繍布「スイング四角」の制作工程を3つのキューブで表現。本来、人目には触れないプロセスを主役に引き立て、「5AC」を包み込むことで、ベーシックなコードを反転させるメゾン マルジェラの哲学をトレース。キューブは閉じられた空間でありながら、回転することで無限に広がる空間を演出している。
バッグをアートとして感じられる特別な機会に足を運んでみては。


5ACハッキングプロジェクト
期間:開催中~2024年10月17日(木)
場所:Maison Margiela Omotesando
   東京都渋谷区神宮前5丁目10-1 GYRE 1 階
時間:11:00~20:00 (不定休)
TEL: 03-5778-0891

Maison Margiela
WEB:https://www.maisonmargiela.com
Instagram:@maisonmargiela
Twitter:@Margiela 

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