「アーティスト・イン・レジデンス」という言葉、最近よく耳にしないだろうか。これは創作活動を行う人が、日常とは異なる環境に身を置いて作品制作やリサーチ活動を行う「滞在制作」のこと。アーティストの支援や育成につながることはもちろん、国際交流や地方創生、文化発展への寄与など、複合的な目的と効果を持つ。
2022年1月、俳優でパフォーマンスアーティストとしても活躍する森山未來さんを含む6名から成る、アーティスト・イン・レジデンスのためのチーム「HAAYMM(ハイム)」が立ち上がった。
森山さんは、ノルウェー、パリ、香港などでアーティスト・イン・レジデンスを体験してきた。知らない土地で過ごす内省的な時間や、異文化への発見、異なるアーティストたちとの交流が、創作のかけがえのないインスピレーションになることを体験したという。そうした豊かな創作体験と、そこに賛同した人々の思いが今回のプロジェクトの根幹にある。
神戸・北野エリア。
Artist in Residence Kobe (AiRK)となるマンション。
神戸市の中心部、北野エリアに建つヴィンテージマンションを「Artist in Residence Kobe (AiRK)」と名付けた施設にするため、現在、ハイムのメンバーが手作業でメンテナンスをしながら準備中。
無償で滞在場所を提供することを目指しており、運営の初期経費と物件の賃料の一部を集めるクラウドファンディング(プロダクションファンディング「All in」型)を開催中だ。リターンとしては、見学会やガイドツアーなど、賛同者がこの活動に参加できる機会が計画されている。
クラウドファンディングのページには、森山さんからのメッセージや施設、地域にまつわる詳細が記されているので、表現や創作に高い関心を持つ方はぜひチェックしてみて。
Artist in Residence KOBE(AiRK)
期日:クラウドファンディングは6月30日(木)23:59まで。
WEB:https://motion-gallery.net/projects/ArtistinResidenceKobe