シャネル・ネクサス・ホールではフランス人写真家アンヌ ドゥ ヴァンディエールの展覧会「à mains levées シャネルを紡ぐ手」を8月31日（水）より開催。

ジャーナリストとしてそのキャリアをスタートさせたアンヌは、10年以上の長きに渡り、都市化、工業化、グローバリゼーションによって消滅の危機に瀕したノウハウや文化を記録し続けてきた。特に技術や文化、芸術を生み出す“手”に魅せられ、1999年から“手”にフォーカスを当てた数々の作品を生み出している。

今年、アンヌはカンボン通り31番地に所在するシャネルのオートクチュールのアトリエ、そしてそのクリエーションを支えるフランス国内にあるメティエダールの13のアトリエを取材。アトリエ職人の手による芸術とも言えるものづくりにスポットを当て、その手が紡ぐ物語を丁寧に切り出した。その作品は、観る者を煌びやかな世界の舞台裏へと誘い、クリエイティビティやサヴォアフェールを映し出す世界へと導く。

メティエダールの中心を担う場所として、またその継承を目的に2021年にパリ郊外に誕生したle19M。 長年にわたりシャネルはかけがえのない職人たちとクリエイティブな関係を築いてきたが、これまでファッションの世界を支える、その卓越した技術を公開することはほとんどなかった。アンヌは本展に際し、le19Mにアトリエを構える、刺繍のルサージュ、モンテックス、羽根・花細工のルマリエ、帽子のメゾン ミッシェル、プリーツのロニオン、靴のマサロ、金細工のゴッサンスなどを取材。同時に、手袋のコース、コスチューム ジュエリーのデリュをはじめ、le19M以外に拠点をもつアトリエも撮影している。

アンヌは「手は人類が使用する最も古いシンボルのひとつ」と語る。アンヌの作品は、人物の外見ではなく内面を覗き込み、手に焦点を当てることで、ポートレートを再認識し、その出会いから親密な物語を浮かび上がらせ、人類の普遍的な次元を伝える。

アンヌが撮り下ろした数々のアトリエの写真を通して、シャネルのメティエダールの精神、そして情熱に満ちた手が紡ぐ物語を紹介する貴重な展示となっているので、ぜひ足を運んでみて。

All photos ©Anne de Vandière

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à mains levées シャネルを紡ぐ手 アンヌ ドゥ ヴァンディエール展
期間 : 2022年8月31日（水）〜10月2日（日）
会場 : シャネル・ネクサス・ホール
   　　東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間 : 11:00〜19:00 （最終入場 18:30）
会期中無休・入場無料・予約不要
主催 : シャネル合同会社
WEB : https://nexushall.chanel.com/program/2022/mains/