Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #593, 2023, Artwork ©Enrico Isamu Oyama/EIOS
美術家の大山エンリコイサムさんが、若手作家から国内外で活躍する作家まで多彩な展示を行うアートブックショップ&ギャラリー、NADiff a/p/a/r/tにて2度目の開催となる個展「Book Covers, Bookends」を1月25日(木)より開催。
NADiff a/p/a/r/t
大山エンリコイサムさんは、自分の名前をアートとして描写する表現文化であるエアロゾル・ライティングのビジュアルを再解釈した表現で注目を集めているアーティストで、作品制作と並行し『ストリートアートの素顔』(青土社、2020年)をはじめ複数の著作を刊行するなど、現代美術とストリートアートを行き来する研究や批評に取り組んでいる。
Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #598, 2023-24, Artwork ©Enrico Isamu Oyama/EIOS
Enrico Isamu Oyama in his Tokyo studio, 2022, Photo ©Go Itami
今回の展示では、書店であり、アートギャラリーであるNADiff a/p/a/r/t での開催に際し、独自のモチーフである「クイックターン・ストラクチャー」(QTS)をはじめとした技法を用い、書物にまつわる事物の翻訳を試みた作品群を発表する。
目まぐるしく変化する「アート」や「出版」をめぐる国内の社会構造が移り変わりゆく様を「作品」や「書物」等のメディアの存在の揺らぎと捉え、それらを取り巻く環境を見つめ、造形的思考による再解釈を加えた。
また、画集や図鑑など大型の書物を保護する役割をもつブックケースや、ブックカバー、ブックページといった書物を構成する平面のオブジェクトにQTSを施し、美術表現としての新たな「生(life)」をもたらす。
2月7日(水)には、キュレーターで、スクールデレック芸術社会学研究所所長を務める飯田高誉さんと大山エンリコイサムさんによるトークイベントを開催する予定だ。
QTSの多面的な可能性が書物とのあいだに生じる相互作用により、さらなる次元へと展開する最新作品をぜひチェックして。
大山エンリコイサム × 飯田高誉(キュレーター/スクールデレック芸術社会学研究所所長)
「書物と洞窟をめぐって」
日にち:2024年2月7日(水)
時間:19:30〜21:30
場所:NADiff a/p/a/r/t
参加費:¥1,100
大山エンリコイサム Book Covers, Bookends
期間:2024年1月25日(木)〜2月25日(日)
場所:NADiff a/p/a/r/t 1階、地下1階 NADiff Gallery
東京都渋谷区恵比寿1-18-4
時間:12:00〜20:00
※2月7日(水)、2月17日(土)はイベントのため19:00閉店
休廊日:月曜日(祝日の場合は翌日火曜休み)