ショー会場となったのはサントノーレ通りの教会。
ユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)がパリのオートクチュールコレクションで、2年ぶりにランウェイショーを開催。ゲストデザイナーとして11回目の参加を果たしました。
発表された2022年春夏シーズンのインスピレーション源は、様々な神話に登場する想像上の生き物Chimera。タイトルは「LIMINAL」で、何かと何かの間にある曖昧な領域を意味する言葉なのだそう。ショーは二人のダンサーによるパフォーマンスで始まり、登場したのはジェンダレスなモデルたち。鮮やかなマルチカラーに彩られた今回、羽のモチーフが服に躍動感を与え、シャーリングでたっぷりとひだを寄せたボリューミーな服がハイライトを飾ります。
「この曖昧な領域こそが新しい価値観と可能性の象徴と捉えた」というコレクションはファンタジーにあふれ、異次元の世界を想起させるものでした。
デザイナーの中里唯馬さん。
Text:B.P.B. Paris