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第39回イエール国際フェスティバル、受賞者決定 ! 

若手ファッションデザイナーの登竜門、イエール国際フェスティバル(International Festival of Fashion, Photography and Fashion Accessories in Hyères)の今年の受賞者が決定した。

【ファッション部門】

⭐️グランプリ(Grand Prix of the Jury Première Vision)

みごとクランプリを獲得したのは、イスラエル出身のドレヴ・エルロン(Dolev Elron)。28歳のドレヴは2022年にシェンカー工学芸術大学を卒業し、現在、ストックホルムのアクネ ストゥディオズに勤めている。

⭐️Le19Mメティエダール賞(le19M Métiers d’Art Prize)
⭐️アトリエ デ マチエール賞(L’Atelier des Matières Prize)

ベルギー出身のロマン・ビショ(Romain Bichot)は、Le19Mメティエダール賞とアトリエ デ マチエール賞をダブルで受賞。各賞ともスポンサーはシャネル(CHANEL)。

ロマンは羽根細工の工房「ルマリエ」、刺繍工房「ルサージュ」とコラボレート。発表されたのは、服の既成概念や人物を定義するコードに疑問を投げかけたユニセックスのコレクションで、オリジナリティに秀でていた。

「彼らとのコラボレーションはすばらしい経験でした。アトリエが持っている遺産はとても豊かで、たくさんの可能性を見出すことができたんです。僕の想像以上の提案をしてもらえて、本当に多くのことを学びました」とロマン。

⭐️メルセデス・ベンツ サステイナビリティ賞(Mercedes-Benz Sustainability Prize)

メルセデス・ベンツ サステイナビリティ賞を獲得したのは、アメリカ人のローガン・モンロー・ゴフ(Logan Monroe Goff)。コレクションはテーラリングとバイクの美学を融合させたメンズウェアで、レーシングスーツから着想を得ている。受賞作品は実際に父親がレースで着用していた革のスーツやジャケットの芯地を再利用。練り上げられたアップサイクルの手法が高評価された。

⭐️審査員特別賞(Special Jury Mention)

審査員特別賞は、イスラエル人のタル・マスラヴィ(Tal Maslavi)が受賞。アートとファッションの境界線に挑むタルのコレクションは、チョコレート、石鹸、マッサージエンジンなど、型にはまらない素材を使い、さまざまな錯覚や感覚的体験を生み出している。大阪の食品サンプル工場で作られたものもあり、ケーキの断面がつま先になった靴など、ユニークなピースが盛りだくさん。「いつか大阪の工場に行ってみたい。食品サンプルの製造プロセスを見るのが夢!」とタル。

⭐️市民賞(Public Prize – City of Hyères)

市民賞に輝いたのは、フランス人のガエル・ラング・アロー(Gaëlle Lang Halloo)。作品は、社会的・文化的な隔たりを越えて人々をひとつにするサッカーの力を讃えたメンズのワードローブ。トレーニングウェアにクチュールテクニックを盛り込むなど、ラグジュアリーとポピュラーなファッションを結びつけている。

Catwalk pictures : © Arnel de la Gente
Courtesy of Villa Noailles 
Photos : Chieko HAMA(濱 千恵子)
Text  : B.P.B. Paris

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