
撮影:Yuya Furukawa
2026年5月26日より東京都現代美術館で開幕した「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO」展。これに先立ち、コシノヒロコ展実行委員会と一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFW推進機構)による、若手ファッションデザイナーたちが集う特別内覧会&ネットワーキングイベントを開催。コシノヒロコの作品と言葉は、彼らにどう響いたのか。参加者たちに話を聞いた。
text:Eriko Takakubo
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「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO」展 見どころ

撮影:Yuya Furukawa
本展は、コシノヒロコさんが60年以上にわたって手がけてきたファッションと絵画の軌跡を辿る大規模な個展。既知でありながら、まだ知られていない──タイトルが示すように、時代ごとに作風を変えながらも根底に一本の流れを持ち続けてきたその全貌を、展開する。
注目は実際に服に触れることのできる展示スペース。コシノさん自身が「服は触れて初めてわかる」と語る哲学を、来場者が直接体感できる場となっている。また絵画作品も多数展示されており、「アートとは自分の精神を可視化するものであり、その深度がファッションの強度に直結する」というコシノさんの一貫した哲学が見えてくる。
参加デザイナーたちの声

撮影:Shimpei Mito
榊原 叶真
KYOMA SAKAKIHARA JFW NEW CREATOR AWARD 最優秀賞
Instagram:@kyo_sakaki
展示を見て、まず思ったのは「過去の作品なのに、今見ても新しい」ということ。自分のクリエーションも、過去のものを現代の視点で見直しながら積み上げていくスタイルなので、すごく重なる部分がありました。社会とのギャップがあっても自分のアイデンティティを持ち続ければ、どこへでも出ていける気がします。
上村 英太郎
EITARO(エイタロウ) 第97回装苑賞 グランプリ
Instagram:@eitaro.official
コシノさんの作品から感じたのは、時代に対して何らかのアプローチをかけ続けてきたということ。個性がありながら、それを何十年も続けてこられた。あれだけの型数が、その証だと思います。自分の個性を持ちながらも、常にこの世界に対して何ができるかを問い続けること。それがデザイナーの本質なのだと、改めて実感しました。
山本 淳
Jun.y(ジュンワイ)
Instagram:@_jun.y
加工工場や生地屋さんが活発だった時代の豊かさをすごく感じました。難しい生地を織った後にニードルパンチで加工したり、プリントした生地にさらに重ね加工したり。繰り返し工程を重ねていく。その時代ならではの豊かさが直に反映された、本当に贅沢な服だと思いました。今日持ち帰る言葉は「情熱」の一言です。
大澤 夏珠
natsumi osawa(ナツミオオサワ)
Instagram:@natsumiosawa_official
細部のディテールや素材のレイヤーから、作り手のエネルギーを強く感じました。今の時代はスマホで写真を通じて簡単に見ることができてしまいますが、実際に直接自分の目で見て、触って、その洋服が孕む空気感まで体感することがいかに貴重か、改めて実感しました。文化の先輩でもあるコシノさんご本人とも少しお話できて、本当に嬉しかったです。
佐藤 百華
EUCHRONIA ITS 2023 大賞
Instagram:@euchronia_official
アートと商業の問いは、今の自分にとってまさに直面している課題でした。ブランドを継続させるために、まずビジネスとして成立させなければという意識が強くなって。コシノさんが絵を描くように、直接ビジネスにつながらなくてもクリエーションが起点になる時間を、自分なりに割り切って設けることが大事なのだと感じました。
進 美影
MIKAGE SHIN(ミカゲシン)
Instagram:@mikageshin_official
トークで特に感銘を受けたのは、アートと商業の両立についてのお話でした。デザイナーのこだわりが強すぎると一般の人が求めないものになってしまう、その難しさを綺麗事ではなく話してくださったのが良かったです。自分自身も路面店を出した経験があるので、実感としてわかる部分がある。コシノさんのように、誰かのためになっているかを問い続けながら制作していきたいと思います。
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