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高校生のファッションコンテスト 「ファッション甲子園」

2021.08.30

日本全国の高校生を対象にしたファッションコンテスト、「全国高等学校ファッションデザイン選手権大会 ファッション甲子園2021」が8月22日(日)に開催されました。

“ファッションを創造的にデザインする能力を滋養し、家庭科教育の一層の充実を図る””高校生の夢の創造と21世紀のファッションを切り拓く新しい人材を育成する””より高いレベルで競い合う場を提供する””仲間同士で作品を制作することの難しさや楽しさを経験することにより、人間形成を図る””教師を含め1つのチームとすることで、教師と生徒の対話が生まれ、相互理解が図られる”ということを目的とし、ファッション甲子園実行委員会(会長 今井高志 弘前商工会議所会頭)が主催となったコンテストです。

次世代の若者の人材育成を目指し、2001年から毎年高校生を対象にしたこのファッション甲子園は今年20回目を迎えました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年は非公開の作品審査となりました。

学校単位でチームとして参加するこのコンテスト。今回の応募総数は、全国95校、2,248点。その中から選ばれた34チームが最終審査に臨みました。作品審査では、事前に出場チームから提出された衣装(マネキン着せ付け)・ウォーキング動画・衣装写真での審査。そして作品紹介、審査結果発表、表彰式は、出場全チームがリモートで参加し、YouTubeでライブ配信をしました。


審査員
・大塚陽子(審査委員長) ファッションジャーナリスト
・原 由美子 ファッションディレクター
・AKI GAT’S DYNAMITE CABARETS デザイナー
・天津憂(ゲスト審査員) クリエイティブディレクター
・海外ファッションブランド協会(第20大会記念特別賞)

受賞作品

優勝

学校法人舘田学園 五所川原第一高等学校(青森県)
メンバー:世永祥、片山未悠、荒谷心夢


作品名「不安」作品コンセプト:エッシャーは尊敬する画家のひとりです。「だまし絵」を追求した彼の作品には心を打たれます。それらの作品からインスピレーションを得て、立体的な表面の構造をもつ衣装をデザインしました。

準優勝・第20回大会記念特別賞海外ファッションブランド協会賞

山本学園情報文化専門学校(愛知県)
メンバー:竹内莉央、中根萌香

作品名「Re...」作品コンセプト:パーツを組み替えたり、服を裏返すことで新しいデザインに変化する。一つのものから無限の可能性へ。何度も楽しめる服を作ることでサスティナブルなファッション提案。

第3位

愛媛県立松山工業高等学校(愛媛県)
メンバー:武田紗那、小西明日音、藤岡梨乃

作品名「nostalgic strings」作品コンセプト:クラフトバンドの織り方を途中で変化させている所と、クラフトバンドのそのままの色を使い、少し古い感じが伝わるようにしてデザインしました。

審査員長特別賞

学校法人古屋学園 二葉ファッションアカデミー高等課程(東京都)
メンバー:荻原悠、新田叶奈、田丸夏未

作品名「つなぐ」作品コンセプト:葛飾北斎の「諸国瀧廻り」からインスパイアされ、色を意識しながら呼世絵のような水、滝、人々がらせん状に登っていく道を「リボン」を使用しデザインしました。昔と今を「つなぐ」という意味もあります。

審査員特別賞(原由美子賞)

富山第一高等学校(富山県)
メンバー:高倉美咲、早瀬夏空海

作品名「地球の息吹き」作品コンセプト:地球の内からあふれるマグマや流れる水、エネルギー全てで大きく体をうねらせ、息を吸い込む様子を表現しました。

審査員特別賞(ガッツダイナマイトキャバレーズ賞)

宇部フロンティア大学付属香川高等学校(山口県)
メンバー:飯田佳那、正木小春

作品名「コロナ禍の飛び出す絵本」作品コンセプト:コロナ禍、自宅時間が長くなった子供たちに製作した絵本からインスピレーションを得ました。スカートは飛び出す絵本のように一瞬で華やかさを演出します。衣装と一体化したマスクはファスナーを下げれば衿になります。

ゲスト審査員特別賞(天津憂賞)

長野県屋代南高等学校(長野県)
メンバー:足立蓮、岡澤琉和

作品名「試煉」作品コンセプト:人生で起こる度重なる試練をたくさんの布を重ねて表現しました。

■優勝作品について

≪審査員講評≫
すごくよくできた作品。ただ、もしかすると、いつもの(ファッション甲子園)ようにランウェイを歩く審査では、少し寂しく見えたかもしれない。ただ、インナーも合っていて、すぐに着られる衣装というところが評価され、そういう点では、今までのファッション甲子園優勝作品とは違った傾向の作品。(今後のファッション甲子園の)新しい扉を開いた作品になるかもしれない。

≪生徒のコメント≫
衣装の縫い合わせに非常に時間がかかり、難しかった。
布を重ねて立体的な鳥の模様を作る所を工夫した。こだわりの部分である。
鳥の模様に1枚ずつ布を切り出す作業が一番苦労したところ。
自分たちの高校は、これまで2位だったので、悲願の優勝を取れてとてもうれしい。


公式WEB:http://www.f-koshien.com
ファッション甲子園Instagram:@fashionkoshien