1月31日、ディオール(DIOR)が7年間にわたりメンズ部門のクリエイティブディレクターを務めたキム・ジョーンズ(Kim Jones)の退任を発表した。
今月24日に行われたショーのラストに、スタンディングオベーションで迎えられたジョーンズ。
クリスチャン ディオール クチュール会長兼CEOのデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)は「キム・ジョーンズと彼のスタジオ、そしてアトリエの素晴らしい仕事に、とても感謝しています。彼はその才能と創造性を駆使して、メゾンの伝統を、自由と驚き、そして魅力的なコラボレーションにより、常に再解釈してきました」と、その功績を評価。
デルフィーヌ・アルノー(右)と、LVMH傘下メゾンのクリエイティブディレクターたち。左から、ニコラ・ジェスキエール、マリア・グラツィア・キウリ、シルヴィア・フェンディ、キム・ジョーンズ、ステラ・マッカートニー。LVMHプライズの授賞式にて。
ジョーンズは「絶対的な卓越性の象徴であるメゾン ディオールで、私のコレクションを創り上げることができたのは、本当に光栄なことです。この素晴らしい旅をともにしてくれた私のスタジオとアトリエの皆さんに深く感謝します。彼らは私のクリエイションに命を吹き込んでくれました。また、この場をお借りして、コラボレーションを通じて出会ったアーティストや友人たちにも感謝を述べたいと思います。最後に、私を全面的にサポートしてくれたベルナール・アルノー(Bernard Arnault)とデルフィーヌ・アルノーに心から感謝します」とコメントしている。
3か月半前にジョーンズは、フェンディのウィメンズウェアとオートクチュール部門のアーティスティックディレクターを退任し、ディオールの職務に専念すると思われていた。今月には、ショーが大盛況を収めたばかりだっただけに、ショックは大きい。
Photos & Text:B.P.B. Paris