シューズメイカーとして東京を拠点に活動しているアーティスト戸田健太が、代官山のコンセプトショップCARV STORE (カーブストア)とのコラボレーションで、個展を開催する。
戸田は、スニーカーの持つ記号性や身体性、意匠に強い関心をもち、それらをモチーフにしたスニーカーを制作するアーティスト。今回は食用のビーフジャーキーや鶏皮を素材に、畜産業で切り分けられた「肉」と「革」を再び結びつけ、食べ物と物の境界をなくした「加工肉」として成形したスニーカーを発表する。肉食文化の否定・肯定などをするのではなく、スニーカーの存在における消費生活との繋がりを、来場者に問いかける展示だ。
本展のメインビジュアルや空間設計をカーブストアが手がける。身近なファッションアイテムであるスニーカーについて考えるこの展示、斬新な造形も含めて楽しめるはずなので、ぜひ実際に目にしてみて。
PROCESSED MEAT SHOP KENTA TODA SOLO EXHIBITION
期間:2024年8月23日(金)〜9月2日(月)
場所:CARV STORE
東京都渋谷区猿楽町10−8
時間:12:00〜19:00
戸田健太
1996 年生まれ。独学でスニーカーの製作技術を学び、2022 年からシューズメイカーとして東京を拠点に活動。「意味のプロダクト」と化したスニーカーの持つ記号性や身体性、意匠に強い関心をもち、それらをモチーフにした作品を制作。形状、機能、素材、製作手法、使用方法など、独自の視点でスニーカーを再解釈することで、消費社会と大衆文化の象徴としてのスニーカーに内在する文化的な記号や意味、身体感覚を問い直す。Instagram:@todahan