気持ちのいい流れを生み出すための
線へのこだわり
『装苑』2022年9月号 掲載
映像の仕事をしながら、自由な表現方法の一つとしてイラストを描くWAKICOさん。洗練された線と、躍動感のある動きから作り出される作品にはこまやかなこだわりが詰まっている。
「半分、寝ている」
「映像では人物が動いたり、草木が揺れるなど時間軸があります。イラストもそんな時間軸を意識しながら描いています。見る人の目線がどこからどうやって流れていくと気持ちがいいか、前後の時間を感じられるか。また、なるべく線を少なくしていくことで、落ち着きのある作品になるように心がけています」
作品のアイデアは、日々の生活の中で出会うものやこと、そこから生まれてくる自らの感情がもとになっているのだという。
「線の心地よい流れを表現するのに、今は“人物”が一番面白く感じられるためモチーフにすることが多いです。今後、模索する中で新たな出会いがあれば変化していくかもしれません」
「Chill 午前」
「月明かり」
「密会」
プロフィール
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EUCHRONIA/ ユークロニア デザイナー
文化服装学院卒業の宮崎さんと佐藤さんによって立ち上げられたブランド。おのおのアパレル企業のデザイナーとして勤務した後、共にイギリスへ留学。2023年4月にユークロニアをスタートさせた。 Instagram:@euchronia_official