中国出身のファッションデザイナー、ユェチ・チが手がけるブランド「YUEQI QI(ユェチ・チ)」が2024年春夏コレクション発表の場として、2023年9月21日にミュージックイベントを開催した。そのイベントの様子と2024年春夏のルック、さらにバックステージを、ライブ感満載のショットとともにお届けします!
YUEQI QI
中国出身のユェチ・チがデザイナー。セントラル・セント・マーチンズ美術大学のニットデザイン科を卒業後、CHANELの刺繍アトリエで経験を積み2020年春夏シーズンの上海ファッションウィークよりコレクションデビュー。「愛」を一貫したテーマに掲げ、初期のコレクションでは中国の文化やフォークロアからインスピレーションを得たコレクションを制作、現在はシーズン毎に新たな物語に基づいたコレクションを発表している。中国手工芸復興運動に積極的に関わり、翡翠ビーズを使用した緻密な作品を得意とする。Rakuten Fashion Week TOKYO 2023AWコレクションでは、新宿の純喫茶「珈琲西武」にてランウェーショーを行い、大きな反響を得た。
デザイナーのユェチ・チ
YUEQI QI と東京のつながり
中国を拠点とするユェチ・チは、東京との縁が深いブランドだ。2022年には、原宿のセレクトショップ「GR8」で別注アイテムを発売し、同年、ヘア・ヘッドプロップ・ウィッグアーティストの河野富広とコラボレーション。また、Rakuten Fashion Week Tokyo期間中に新宿の喫茶店「珈琲西武」で開催した2023年秋冬コレクションも記憶に新しい。東京と強固なつながりを築いてきたユェチ・チは、今、まさにファッションが好きな東京の20〜30代にリーチするブランドになっている。
今回のイベントの舞台になったのは表参道。2024年春夏コレクションのムービー撮影を兼ねた最新ルックのお披露目とクラブイベントが行われ、クラブイベントには、インスタグラムで呼びかけられた約300名のユェチ・チファンが詰めかけた。
2024年春夏コレクション発表の舞台裏
今イベントのスタッフには東京を代表するクリエイターが集結。ヘアは先シーズンに続き、先鋭的なウィッグ作品で知られ、ショーのスタイリングも手がけるTomikonowigこと河野富広が担当。メイクを、雑誌や広告など数々の媒体で活躍する白石理絵が手がけた。ルックムービーを撮影したのは、1990年代からファッション雑誌を中心に活躍し、メゾンの世界的なキャンペーンビジュアルも手がける鈴木親。ブランドの世界を表現する強力な布陣が敷かれていた。
コレクション制作の際に余った翡翠ビーズや糸をヘッドピースに使用
ボディはシルバーのラメでペイント
準備を終えたモデルたちはリラックスムード!
モデルとコミュニケーションをとるデザイナーのユェチ・チ
モデルの着用ルックがまとめられたボード
ルックムービーの撮影はフォトグラファーの鈴木親さんが担当。ミュージックイベントの会場前となる表参道の交差点で、4チームに分けられたモデルたちが順番に撮影を行う。
歩行順路やウォーキングのイメージについて説明を受けるモデルたち
肌に施したラメや、煌びやかなビーズがキラキラと映える
デザイナーのユェチ・チは、コンパクトデジタルカメラで自ら撮影
予定時刻を迎えると、いよいよルックの撮影がスタート!
NEXT 2024年春夏のルックは?