9月29日から9日間の日程で、2026年春夏パリ・ファッションウィークが開催され、110を超えるブランドが公式スケジュールで新作を発表。今シーズンの注目コレクションや話題のトピックスをご紹介します。

新クリエイティブディレクターにグレン・マーティンス(Glenn Martens)が就任した注目のメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)は、7月に発表した「アーティザナル」コレクション(オートクチュール)に続き、初の「Co-Ed」コレクション(プレタポルテ)を発表しました。
ショーは、新しいテーラリングの提案からスタート。ウェストコート(タキシードの上着の下に着用するベスト)を想起させるライン、丸みを持たせショルダーが特徴的で、メゾンのスタッフユニフォームのように腰紐が付いています。合わせたパンツは股上を深くカットすることで、ロングシルエットを強調。この“タキシード ウェストコート”は、レザーやウール、デニムでも展開されました。

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中盤に登場したスリップドレスは、テープでギャザーを留めつけたようなディテールを見せ、かっちりとしたジャケットの上にデリケートなロングドレスを重ねたシリーズも。

「アーティザナル」コレクションから発展させたニットウェアは、16世紀の壁紙が剥がれかけたような加工が施されています。

フラワープリントはドレープを際立たせるように配置され、シルクスカーフを固定したイブニングウェア、ジュエリーをアップサイクルしたトップスも印象的。


ヒールが内部に隠されたヒールレスシューズはメゾンのアーカイブを再導入したもので、パンプス、ウエスタンブーツ、ロングブーツへと拡大されました。
ひときわ目を引いたのは、モデルに装着されたマウスピース。これはメゾンを象徴する“4本の白いステッチ”から発想されたもので、表情に統一感を与え、メゾンの匿名性をさらに追求することになりました。
ショーを盛り上げたのは、子どもたちによるオーケストラの演奏。不協和音が独特の世界観を生み出していた。































































Courtesy of Maison Margiera
Text : B.P.B. Paris