
会場となったテレコムエンターの円形のスペースの中心には、人為的に作られた管パイプで作られた大きな滝が設置。吹き出す煙は滝のようでもあり、雲のようでもある。自然に生み出されたそのフォルム、浮遊感、予想されない動きはそのまま今シーズンのさまざまなアイテムに反映されているかのようだ。
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ファーストルックで登場したのは、とろけるようにボディの上で揺れるオーガンジーのドレス。世界で最も薄いオーガンジーを幾重にも手作業で重ねた布からは、透明感ある濃淡のグラデーションが美しく表現された。歩くたびに表情が変わって、あらゆる角度に光沢を放つオーガンジー。最大で50枚の布が重ねられた、今シーズンのキーとなる素材だ。ピンクのほかにブルーも登場し華やかな世界観を描いていた。素材としてはブランド初となるデニムも注目。20時間以上かけてスモッキングを施したスカートやコートは、布に強く洗いをかけ、ボリュームに柔らかさを添えるようなテクニックが使われている。手作業と人工的なことのミックスで生まれる新しいテクスチャーがブランドのオリジナリティに繋がっている。また京都の老舗織元、織楽浅野の帯地を使ったアシンメトリーのスカートは、あえて裏面を表に仕立て、銀の裏糸が走る景色を水の流れに見立てた。日本のさまざまな素材で日本的な美の本質をファッションとして追求している。




白を基本に優しいパステルカラーで提案したシャツ。そのバリエーションも多く発表された。バックルのようなパーツでウエストを細く絞ったり、ビッグシャツをスカートの上からふんわり重ねたり、ケープコートのようだったりとアレンジもさまざま。中でもラフィアのフリンジをあしらったスカートとのコーディネートがドラマティックで印象的。
揺れるフォルムやパステルカラーが女性特有の優しさや柔らかさを彷彿させ、自然を愛するエレガントで都会的な女性像をさらに魅力的に映し出したコレクションとなった。










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