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レモンの季節に、ちょっと甘酸っぱいレモンケーキを
〜Recipe ケークシトロン〜

3月を色で例えるなら、黄色。店先に並ぶミモザやレモンから、春の訪れを感じさせてくれます。
国産オーガニックレモンも2月から手に入りやすくなるため、
スイーツ作り好きにとっては、冬のりんごにつづいて、レモン三昧の楽しい季節です。

Recipe 【ケークシトロン】

 ということで、今回はレモンを使ったパウンドケーキ、ケークシトロンを作ります。パウンドケーキとはもともとバター、小麦粉、砂糖、卵を1パウンドずつ使うことから名付けられたお菓子(フランス語だと、1/4という意味のカトルカールquatre-quartsになります)。もちろん、それはとてもベーシックなレシピで、作り手によって分量・素材はさまざま。私も、普段は強力粉や生クリームを使い、食べる際に少し温めて軽さと香りを出すレシピで作るのですが、ここではできるだけシンプルな材料でできるように工夫しました。

 ポイントはやっぱりレモン。皮もすりおろして使うので、できるだけワックスや防腐剤を使用していないオーガニックレモンを選んでください。手に入らなかった場合の対応は、レシピ内に書いていますので無理のない範囲で。

 もう一つのポイントが、ジャリジャリとした食感の砂糖がけ(アイシング)です。スポンジのレモンの香りはふわり、上にはパンチのあるレモンの酸味を効かせたジャリジャリ砂糖の組み合わせが、ちょっと懐かしい感じです。

 ちなみに、焼き菓子は2〜3日寝かせると味がまとまって、一層美味しくなります。レモンの酸味も作った直後はいくらか主張しますが、寝かせることでバランスが整うようです。焼きたてを食べるもよし、ぎりぎりまで待つのもよし。前もって作っておけるので、手土産にもおすすめですよ!

【材料

A.生地の材料
■微粒子グラニュー糖 100g(あれば微粒子グラニュー糖を。製菓材料店などで購入できます)
微粒子グラニュー糖とは、製菓用に通常のグラニュー糖より細かくなっているもの。手に入らなくても可。ただしアイシング用のグラニュー糖はジャリジャリ感を出したいので微粒子グラニュー糖ではない。
■レモンの皮のすり下ろし 1/2個分強
■無塩バター 150g
■薄力粉 120g
■ベーキングパウダー 小さじ 1/2強
■卵 2個
■レモン汁大さじ1(およそ1/2個分)
■コアントロー 大さじ1
■塩ひとつまみ

B.レモンシロップの材料
■ガムシロップ 大さじ1(市販のガムシロップで2個目安)
■レモン汁 大さじ1(およそ1/2個分)

C.砂糖がけの材料
■粗めのグラニュー糖 100g
■レモン汁大さじ1(およそ1/2個分)

【道具】

■ボウル
■ハンドミキサーもしくは泡立て器
■縦20×横00×高さ00㎝のパウンド型
■オーブンシート

下準備】

■バター、卵、レモンは常温に戻しておく
冷えたままだと材料同士が 混ざり合わず、分離の原因になります。
■粉類はふるっておく
■型にオーブンシートを敷く
■オーブンを180度に余熱しておく(使うオーブンによって、余熱開始するタイミングは異なります)

レモンについて
オーガニックレモンが手に入らなかった場合は、レモンを小さじ1程度の塩できゅっきゅっと磨き、よく洗い流してから使用してください。

【レシピ】

1.  グラニュー糖にレモンの皮のすりおろしを混ぜ、香りを移しておく

2.  常温に戻したバターをゴムベラで練り、マヨネーズ状にする
私がよくやる方法は、ボウルに1㎝幅or角に切ったバターを入れ、人肌のお湯を入れたフライパンにボウルの底をあて、少し緩くなったらフライパンから外して練るのを複数回繰り返して、最後にハンドミキサーで攪拌するというもの。他にも電子レンジを使った方法もありますが、バターの状態が見えにくので、あまりおすすめしません。

3.  2のボウルに1を入れ、ハンドミキサーで空気を含ませるイメージで、ふんわり白っぽくなるまで混ぜ合わせる。

4.  レモン汁、コアントロー、塩を入れ、都度よく混ぜる。

5.  3のボウルに溶いた卵の1/2を入れ、一気に攪拌。その後、残りの卵を最低でも4回程度に分けて入れ、都度よく混ぜる。途中、材料が分離しそうになったら、大さじ1程度の薄力粉を入れてつなぐ。
卵は箸をボウルの底につけた状態で、卵白の腰を切るように左右に一気に溶いておく。

6.  ふるった粉類を加えて、切るように混ぜる。粉っぽさがなくなり、艶が出てきたら混ぜ終わり。

7.  オーブンシートを敷いた型に6を流し込み、型ごと2〜3回落として、中の空気を抜く。全体に熱が通りやすくなるように、表面は中央が低くなるようにならす。
型の側面は熱が通りやすく、中央は側面ほどではないため。

8. 180度に熱したオーブンに入れ、40〜45分焼く。途中、8〜10分ほど焼いたらオーブンから取り出し、クセのない食用油をつけたナイフで中央に切れ目を入れる。
もし同じ型が2個あれば、型を重ねて焼く。蒸気が回って、生地がふっくらとすると同時に、焦げすぎ防止にも。

9. 焼いている間に、シロップの材料を混ぜ合わせておく。

10. 竹串を刺して、中の生地が付いて来なければ焼き上がり。
途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルをふんわりとかけて焼いてください。

11. 焼きあがったら、型に入れたまま、熱いうちにシロップを染み込ませ、そのまま粗熱をとる
熱い方がシロップは染み込みやすいため。

12. 粗熱が取れたら、Cの砂糖がけの材料をさっくりと混ぜて表面にのせ、ラップでくるんで1〜2日ほど寝かせる。(寝かせなくても可)

完成!

ケーキ製作 アンゴーティ
Instagram:@anngoatie

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