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スイーツ女子のアンゴーティ先生による、
本場パリのフォンダンショコラ“サオトゥボ”。
ちょっぴりビターな甘さがクセになっちゃうケーキです。

趣味のスイーツ作りがまさかオンライン上でレシピを発表することになるとは。連載になるかどうかは、みなさまのリアクション次第。できるだけ簡単に、上手にできるコツを織り交ぜながら、レシピを公開していきます!2月14日のバレンタインデーに向けて、手作りチョコレートケーキにチャレンジしてみてくださいね。

Recipe 【サオトゥボ

 フランス語で噴火という意味のサオトゥボ。もう少し馴染みの言葉で言い換えるとフォンダンショコラです。バレンタイン用のレシピを発注され、数日悩んで「あなたへの愛が爆発よ」っていうことで、サオトゥボに。

 通常、サオトゥボ(フォンダンショコラ)はベースの生地と中のとろける部分(ガナッシュクリーム)を分けて作り、焼く前に合体させるのですが、このレシピでは別立てにせず、一度に作ってしまいます。手間が格段に少ない上、焼く時間を長めにすれば中が溶け出さない、しっかりめのケーク・オ・ショコラにもなるので、プレゼントする相手のお好み次第。一粒のグリオット(ブランデー漬けのチェリー)も、濃厚でほんのりあたたかいサオトゥボの味のアクセントになるので、できれば入れて欲しいところ。Have a nice Valentine’s day

【材料※5㎝径のセルクル6個分

■チョコレート(カカオ成分70%) 60g(お好みでスイートなどに変更して可。ただし濃厚なスイーツなので、甘さが強いほどにもったりするので要注意)
■無塩バター 54g
■全卵 90g L玉は1個60g前後
■グラニュー糖 65〜75g(お好みで増減して可)
■薄力粉 24g
■グリオット(ブランデー漬けのチェリー) 6個(なくても可)

デコレーション用(なくても可)
■粉糖
■いちご
■ミント
■ローズマリー

【道具】

■クッキングペーパー
■セルクル(なくても可)
■大小のボウル
■泡立て器
■ゴムベラ
■粉ふるい
■絞り袋、絞り口(スプーンで代用可)

【下準備】

■溶けやすくするため、チョコレートを小さく砕いておく。
■他の材料と馴染みやすくするため、玉子は常温に戻し、カラザ(白いひろ状のもの)は取っておく
 玉子のカラザを取るのは舌触りをよくするため。栄養があるものなので、気にならなければそのままでも可。
■クッキングペーパーをセルクルより高くなるようにカットしてセットしておく。セルクルがなければ、ココットなどで代用。その場合、焼き上がり後に取り出しやすくするため、短冊状にカットしたクッキングペーパーを1本、もしくは十字に入れておく。
■絞り袋と絞り口をセットし、絞り口の上のところでねじっておく。

【レシピ】

1.  チョコレートとバターを大きなボウルに入れ、沸騰したケトルの上に置き、ゴムベラを使い、蒸気で溶かし混ぜる。

チョコレートの扱いはスイーツ作りの中でも難易度高め。難しい温度管理をせずに、チョコレートにとってベストな50℃前後で溶かすにはこの方法がおすすめ。チョコレートを湯煎で溶かす方法もありますが、この場合、溶け切るまでお湯を50度前後にキープするのが少し難しい。またバランスが崩れてチョコレートの中に水分(この2つは相性最悪)が入らないよう、くれぐれもご注意を。

2. 小さなボウルに全卵、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜる。泡立てる必要はなく、玉子とグラニュー糖がしっかり混ざればOK。

3.  1のボウルにふるった小麦粉を入れ、泡立て器でしっかり混ぜる。

4. 3のボウルに、2を4回ほどに分けて加え、その都度泡立て器→ゴムベラでしっかりと混ぜ合わせる(混ぜ終わる頃にはもったりとした生地に)。その後、20分程度冷蔵庫の中に。

5. オーブンを160℃に熱し始める。

6. 5の生地を絞り袋に入れてセルクルに絞りだし、グリオットを一粒ずつ埋め込む。

生地を絞り袋に入れる時には、背の高いグラスなどに入れて作業すると楽。絞り口のところで袋をねじっていないと、この作業の際に生地が流れ出す可能性があるので要注意。

7. 160℃のオーブンで、16〜18分程度焼く。
焼く時間は、使用するオーブンによって異なります。

8. 表面を指で抑えて、軽く弾力を感じる程度なら焼き上がり。セルクルに入れたまま、しっかり冷ます。

サルトゥボ(フォンダンショコラ)ではなく、ケーク・オ・ショコラにしたい場合はさらに10分前後焼く。
焼きがってすぐは柔らかいため、すぐに取り出そうとすると全体が崩れるのでしっかり冷ますこと。

デコレーションする場合
・イチゴを半分にカットし、ヘタの部分をV字にカット。形を整え、スライスするとハート型に。
・茶漉しを使い、お皿に粉糖をふりかけ、中央にサオトゥボ(フォンダンショコラ)を置き、ハート型いちご、ローズマリー、ミントを添える。

食べる直前に電子レンジで15〜20秒程度温めると、中身がとろりとしたサオトゥボ(フォンダンショコラ)になります。Bon Appétit !

ケーキ製作 アンゴーティ
Instagram:@anngoatie