シンガーソングライターのカネコアヤノさんの連載「ぼくの綺羅星」。カネコさんの心の宇宙の中で輝く星々を、写真家の大辻隆広さんの写真と言葉によって紹介しています。今回は、手仕事が好きなカネコさんに、「作る」ことへの距離感とその思いを尋ねました。作ってみたいワンピースのデザインもおひろめ!
photographs : Takahiro Otsuji(http://www.otsujitakahiro.com/)
Instagram:@photsuji
hair & make up : Risako Yamamoto
Instagram:@risako_hm
私のお母さんはよく裁縫をする人で、そのためか「作る」ということを身近に感じてきました。母はパッチワークでベッドサイズくらいの大きなマルチカバーを作ったり、ポーチを作ったり。洋裁の本についている型紙を使って、ときどき洋服も作ってくれました。3~4年前に仕立ててもらった、リバティの生地のノースリーブワンピースがお気に入り。私自身も、母の影響で巾着や小さなトートバッグを作るのが好きです。
私は洋服をきちんと作ったことがなくて、作ってみたいのは夏でも冬でも着られるワンピース。そして、ワンピース一枚でも、中にブラウスなどを合わせても着られるものがいいですね。いちばん好きな120㎝くらいの丈にして、ボリュームはたっぷりのデザインを考えてみました。いつも好きで着ている形のワンピースを自分で作れたらいいなって。
次回、第10回では、カネコさんが考えたデザインのワンピースを作ります!
カネコさん着用 すべて私物
Ayano Kaneko●弾き語りとバンド形態でライブ活動を行っている。2016年4月に初の弾き語り作品『hug』、2017年9月には初のアナログレコード作品『群れたち』を発表。2018年に発表したアルバム『祝祭』は第11回CDショップ大賞2019入賞作品に選出。2019年に発表したアルバム『燦々』は第12回CDショップ大賞2020大賞<青>を受賞。2020年末に、配信シングル『腕の中でしか眠れない猫のように』をリリース。2021年4月14日(水)に最新アルバム『よすが』を発売。11月には日本武道館で初めての単独ライブを開催。